パワポの使い方、間違っていませんか? プレゼンでやってはならない10箇条
前回に引き続き、TEDtalks のキュレーター、クリス・アンダーソン氏直伝のプレゼンのコツをお届けします。
今回は、すぐに職場で生かせる、実用的なプレゼンのコツと、絶対に避けるべき10箇条をご紹介します。
(前回のBlogはこちら 「TEDTalksキュレーターが教える、人生を変えるプレゼンの秘密」)
半端に覚えるなら覚えない
準備することが重要といっても、すべてのプレゼンが、TEDtalks のように何ヶ月も時間を掛ける価値があるわけではありませんよね。
もちろん、自然に言葉が口から出てくるまで台本をきっちり覚えることができたらそれに超したことはありません。
そうすることで始めて、自信のあるボディーランゲージが生まれ、そしてまた、どのように話を伝えるかに集中することができます。
でも、完全に覚え切れていないと、悲惨なことになります。
「あれ、なんだったっけな」と思う瞬間に、目が泳いだり、なんだか流れがぎこちなくなってしまいます。
もちろん、オーディエンスはそのぎこちなさに気がつき、プレゼンテーターとオーディエンスとの溝は深まる一方。。
しっかりと覚える時間が無かったら?
そんな時は、箇条書きのメモをアンチョコとして使います。
何を言うかをそのメモを見て思い出せればよいのです。
箇条書きの項目と項目の論理的な繋がりをしっかりと頭にたたき込みます。
そして、時間内に収まるかどうかのリハーサルだけは、忘れないようにしましょう。
陥りがちで、かつ絶対に避けたいのがパワーポイント上の箇条書きをアンチョコとして兼用することです。
前半でも説明しましたが、人間の心理学では、情報を「面白い」と感じるのは最初の1回だけだといわれています。
スライドに掲載した情報を読み上げることは、情報の繰り返となり、新鮮さや面白さが色褪せてしまいます。
情報やプレゼンテーター の価値は、オーディエンスが決める
普段の会話の中でも自慢話ばかりは、なんだか退屈ですよね。
プレゼンでも同じです。
自分の業績にばかりに焦点をおいたプレゼンは、身内以外興味がありません。
クロード・ホプキンスの連載 でも同じ理論が使用されているのですが、オーディエンスの立場に立つことが最も重要です。
自分のプレゼンの内容が、オーディエンスにどのように関係があるのか、どうして重要なのかに焦点を置くことで、聞いてもらえるプレゼンが実現します。
外部を対象にした企業プレゼンも同様です。
自慢話や素晴らしい企業であることを延々と述べるのは御法度。
その企業が素晴らしいかどうかは、情報の受取手が決めることです。
組織がどのようなソリューションを提供しているのか、どのような問題を解決しようとしているのか、
そこに焦点を置いた発表が、企業の魅力を表現することにもつながります。
自慢話に興味があるのは身内だけ、と肝に銘じましょう。
最後に、TEDtalks直伝、絶対に避けたいプレゼンの御法度10点をご紹介します。
せっかく準備したプレゼン、たくさんの人に興味をもって聞いてもらいたいですよね。
そのためには、次のことはしないと心に決めてください!
1. 自分の発表が何についてなのかを延々と話す
ここは冒頭ですっきりとまとめて、本題に行きましょう。
2. ゆっくりと大げさに話す
発表は演説ではありません。
3. 自分の素晴らしさを知らしめようと必死になる
素晴らしいかどうかは、オーディエンスが判断します。
4. 自分の著書から繰り返して引用する
プレゼンは、自己顕示の場ではありません。
5. バラバラのフォントで、箇条書きをひたすら詰め込んだパワーポイント
見にくいスライドは何の役にもたちません。
6. オーディエンスが理解しないレベルの専門用語を多用する
話の内容を理解してもらえなければ、何の意味もありません。
業界特有の用語や社内用語も避けた方がよいでしょう。
7. 自分や、自社の歴史やすばらしさについて延々と説明する
素晴らしいかどうかは、発表された情報をもとにオーディエンスが判断します。
8. プレゼンの長さを確認するためのリハーサルをしない
リハーサルの大切さはパート1で説明したとおり
9. 半端に暗記して、必死に思い出しながら話す
覚えられないなら、潔くアンチョコを使いましょう。
10. アイコンタクトを避ける
痛々しく、自信がないように見えます
思い当たる節はありませんか?
プレゼンテーションの真骨頂TEDtalkからの教訓、次のプレゼンに是非生かしてみてください。
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