実業家の心を揺さぶる10の名言
–ガイ・カワサキ‐

TOP_10-Disruptive-Quotes

シリコンバレーのビジネスアドバイザーとしても著名な、ガイ・カワサキ氏が選んだ
パッションを呼び起こす10の名言

元アップルコンピューターのエバンジェリスト(開発者を中心にしたITエンジニアの方々を対象に啓蒙活動する)、ガイ・カワサキ氏をご存知ですか?
現在はGoogle社に在籍し、シリコンバレーの著述家、演説家、投資家、ビジネスアドバイザーとしても有名です。

今回彼が、「実業家向けに選んだ10の名言集」を弊社で日本語に意訳した翻訳を加えさせていただき、ご紹介させていただきます! “実業家の心を揺さぶる10の名言
–ガイ・カワサキ‐

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スティーブ・ジョブズが 開発者 に残した
「ジョブズ マインド」

iPadの初期アプリを開発したY Media Labs社 CEO Toshniwal氏が受け取った運命のメール

先日のBlog「The Two Words Steve Jobs Hated Most アップル社 スティーブ・ジョブズが一番嫌った2つの言葉」では
たくさんの方々に反響をいただきました。ありがとうございます!

せっかくですので、スティーブ・ジョブズに纏わるお話が、ちょうど今週のBusiness Insider の記事で掲載されていたので、
日本語で簡単にご紹介させていただきますね。

スティーブ・ジョブズがiPad アプリとして最初に興味を持ったものが「Montessorium」という幼児向けの教育アプリです。
iPad が発売された2010年には、まだインタラクティブ(相互作用のある、対話式の)アプリがまだまだ開発されていなかったとMontessoriumの開発者、
Y Media Labs社 CEO のToshniwal氏は言っています。

その面でMontessoriumは非常に競争力の高いアプリでした。
その当時、既に、幼児が文字を書こうとすればフルスクリーン画面に切り替わり、ある文字を書こうとすれば正しい書き方をデモンストレーションする機能を備えていたからです。

Tshniwal氏は、子どもがどうやったら文字をかけるようになるか、それだけのために全てのスクリーンを捧げた、そう言っています。
だから、ジョブズはこのアプリを大変気に入ったのではないかと言っています。

Montessoriumアプリを2010年に開発して間もなく、Toshniwal氏はジョブズから一通の運命のメールを受け取ります。

「I love what you are doing. Thank you. Let me know if we can help.」
(君の開発したアプリは素晴らしい!ありがとう。是非、何か手伝わせてくれないか)

そして、Montessoriumはアップル製品のアプリの象徴的な商品として世に出たのです。

Tshiniwal氏は、製品と人間との関係性に重きをおいた製品開発をし、それを深く理解したアップル社がその製品をマーケティングした。
これが先日のブログでご紹介した、ジョブズの考える正しいマーケティング理論でしたね。

しかし、この製品が世に出た後、とある一つの物議が生まれました。

なぜならば、Montessoriとはその名の通りモンテソーリ教育をモデルにした教育アプリ。

モンテソーリ教育とは、アメリカでもブームにもなった教育法で、教具の形、大きさは無論、手触り、重さ、材質にこだわり、子供たちの繊細な五感をやわらかく刺激するような配慮がなされた感覚教育法です。
テクノロジーとは、関連づけることが非常に難しい原理原則。

引用元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AA%E6%95%99%E8%82%B2

開発当初、モンテソーリ教育のエキスパートから、このアプリを使った教育をすれば脳癌の原因になる、なんていうばかげた誹謗中傷もあったといいます。

しかし、そんななかジョブズは彼に言い続けたそうです。
“His [Jobs’] comment was just keep doing what you’re doing,” Toshniwal said. “The users will prove them wrong.”
「きみのすべきことをやり続けなさい。ユーザーが、何が正しいかを証明してくれる」

そして今、Montessorium, LLC社が販売する教育アプリは日本でも多くのユーザーがいます。

開発者、マーケターの視点は常に製品と関わる人との視点に向けられるべきであり、彼らを深く知ることを持ち続けることが重要である、そんな彼の信念が、アップルユーザーの心をつかんで離さないのかもしれませんね。
iinettoが提供させていただいているサービスは、目に見えない製品だからこそお客様からの反応が非常に難しいものです。目に見えない製品なだけではなく、英語のコミュニケーションのご提供なので、なおさらです。

しかし、効果的なコミュニケーションはいい製品をユーザーに伝えるための最も重要なツールです。
だからこそ、皆様に真のグローバルコミュニケーションについて何度もご提案し続けていただいております。

ジョブズの言葉のように、我々はすべきことをやり続け、お客様の心を打つ日まで、この信念を曲げずに発信し続けます。

この記事の原文はこちら:
http://www.businessinsider.com/steve-jobs-email-to-y-media-labs-2014-5?utm_content

The Two Words Steve Jobs Hated Most
アップル社 スティーブ・ジョブズが一番嫌った2つの言葉

The two words steve jobs hated most

アップル社 元広報宣伝副社長が語る、「ジョブズ マインド」

 

一般的に、製品を世の中に売るためにはマーケティングとブランディングは必要不可欠なキーワードといっても大げさではない気がします。
実際に、書店にいけば、マーケティングとブランディングのハウツー本であふれ、検索サイトでマーケティングと打ち込めば、19,100,000件のサイトにヒットします。

アップル社の元広報宣伝副社長アリソン・ジョンソンは、2005年から2011年までジョブズと直接コミュニケーションをとることの出来た数少ないスタッフの一人です。
今回彼女のインタビューをまとめた、おもしろい記事を見つけましたのでシェアさせていただきます。

スティーブ・ジョブズが一番嫌った2つの言葉。
それは、「ブランディング」と「マーケティング」だったとアリソンは言っています。

でもなぜ?
アップル社だって、マーケティングとブランディングに成功したから現在のような知名度を築き上げたのでは?

ジョブズの言い分はこうです。

なぜ、ブランディングという言葉を嫌ったのか?

消費者はブランド=TV広告やコマーシャルから発信された人工的イメージと関連づける傾向があります。
しかし、ジョブズは、その製品が人間にどう関わるか(製品と人間の関係性)が最も重要と考えていました。
ですから、人工的に築き上げた虚像=ブランドとすることは、ブランディングではないと考えていたのですね。

なぜ、マーケティングという言葉を嫌ったのか?

マーケティングとは誰かにものを売らなければならないということ。

もし、マーケティング担当者が消費者に製品の価値を伝えることが出来ない、製品についての説明が出来ない、製品を最大限にアピールできる手だてがないのであれば、それはただむりくりに売り込むだけのことですよね。
そんな姿勢であるべきではない。そう言っているのです。

 

では、アップル社をここまでの知名度に導いたベストなマーケティングとはなんだったのか?

アップル社は、新製品の発売時に、その製品の素晴らしさや感動を、消費者に伝えるためのコミュニケーション力に、最大限の力を入れているそうです。
そして、マーケティング部門は製品開発やエンジニアチームのすぐ隣に配置されています。

マーケティング部門が深く理解しなければならない重要なことは、製品についてだけではなく、製品を作ったチームのモチベーション、彼らが製品を通して成し遂げたいと願っていることが何なんなのか、その製品が人々の生活にどういった役割を果たすのかということであるからです。

人と製品の関係性を深く理解することができれば、我々は非常に明確にマーケティングとコミュニケーションを発信することが出来るようになるのです。

この記事を読んだとき、マーケティングのお仕事に関わらせていただいている一人の人間として、改めて考えさせられました。
何が消費者にとってベネフィットなのか、何が他社にはないUSPなのか。
自社についても再度考えるきっかけをいただいた気がします。

そして、グローバルコミュニケーションのプロとして、アップルにまさる素晴らしいコミュニケーションのお手伝いを世界で挑戦する日本の企業様へ提供していきます。

 

記事(英文)の原文はこちらから
http://m.entrepreneur.com/article/232343

アリソン・ジョンソンのインタビューはこちらからご覧いただけます。
http://vimeo.com/88907392

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貴社の会社の英語表記…….ネガティブチェックされていますか!?

Be Careful!

近畿大学が英語表記の名称を変更すると発表。その理由に驚き!

昨日のJAPAN REAL TIME でとても興味深い記事を見つけましたのでご紹介いたします。

4年連続大学志願者数No.1の明治大学を抜き、1位に躍り出た近畿大学 。
「固定概念を、ぶっ壊す。」のポスターでも有名ですね。

poster_kinki

そんな近畿大学が英語表記の名称を変更すると発表しました。
今更、なぜ?
kinki_university

実は、Kinki University のKinkiに似た発音でKinky という英単語があります。

Kinkyには、口語で「〈性格・行動など〉変な,気まぐれな.変態の,性的に倒錯した」という意味があります。
引用元:http://ejje.weblio.jp/content/kinky

ネイティブがよく使うKinkyは、「スケベ!」「エッチ!」という感じで使うのが、実状です。

英語ネイティブにとってみたら….大変な大学名ですよね。
他にもKinkiがつく英語表記の名称の会社はこんなにもあります。

  • Kinki Osaka Bank Ltd.,
  • Kinki Taxi Corp.,
  • Kinki Nippon Tourist Co.
  • Kinki Industrial Co.

因みに鉄道会社のKinki Nihon Tetsudoは英名をKintetsu Corp.に既に変更しました。

この原文記事は下記よりご覧いただけます。
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2014/05/22/kinki-university-to-straighten-out-name/?mod=WSJ_Japan_JapanRealTime&mod=WSJ_Japan_JapanRealTime

あ、もう一つ、私の大好きなカルピスですが、アメリカでも大人気。
でも、カルピスは英語の発音にすると、
Cow Piss (牛のおしっこ)と聞こえてしまうので、アメリカでは、CALPICO (カルピコ)という商品になっているんですよ。

私もアメリカから帰国してしばらくは、カルピコとついつい呼んでしまっていたのを思い出します。
貴社の会社名や商品名をローカライズされる際には、必ずネイティブによるネガティブチェックをお薦めいたします。

いつでもご相談にのります!info@iinetto.com 、あるいは、私のメール、mia@iinetto.comまで、お気軽にお問合せください。

 

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よい英文ライティングを学ぶ、7つの入門書


“If you want to be a writer, you must do two things above all others: read a lot and write a lot.” — Stephen King

「よいライターになりたいのであれば、多くの書物を読み、そした書くことである」
スティーヴン・キングのこんな言葉があるように、よいライターはよい読者でもあります。
よく、どうやったらいいコピーライティングが書けるようになりますか?
そう言った質問をいただきます。

日本語も英語もたくさんのいい文章を読み、それをアウトプットしていく、これが基本ではないでしょうか。

本日はRegan.comで発信された、ライターに是非読んでもらいたい7つの入門書をご紹介いたします。 “よい英文ライティングを学ぶ、7つの入門書

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ベーグルショップのごみ箱で食糧をあさっていた少女、ソフィア・アモルッソが年商100億円を生み出す起業家となったサクセスストーリー

Sophia Amoruso

今輝いているロサンゼルス発のオンラインアパレルショップ
Nasty Gal のCEOはなんと若干29歳!

米国のオークションサイトeBay で始めた個人商店をたった6年間で年商100億円以上にさせたソフィア・アモルッソは、
米国でソーシャルネットワークを利用して成功した有名人の一人です。

彼女はもともとあまり恵まれているとはいえいない環境下で少女時代を過ごし、
カフェやベーグルやのアルバイトをしながら、ゴミ箱の残り物で食べ繋いでいた時代もあったそうです。

そんなソフィアがもちろん大学にも通えるわけもなく、経営に関する勉強などもちろんできなかった。
なぜ、たった6年で年商100億円まで上り詰めることが出来たのか?

ソフィアの「#GIRLBOSS 」の出版インタビューがWSJで放映されていますのでご紹介させていただきます。

実際の動画はこちら(英語)

インタビューで彼女が答えたポイントを簡単に

この本を出版した理由:
私のようになんの学歴も経歴もない人間でも成功できたことを知ってもらって、同じような人にもどんどん活躍してほしいと思った。
慣例にとらわれず、新しいビジネスで成功できることを発信したかった!

これから経営者になる人に会社をうまくマネージメントするための秘訣:
社員やチーム、一緒に働く仲間との本当の関係性を築くようにすること。

なぜ成功したか:
ソーシャルメディアを使って、顧客とコミュニケーションをとり、ロイヤルカスタマー(ファン)を獲得したこと。

ロイヤルカスタマーとは
ある企業や商品・サービスに対して、忠誠心の高い顧客のこと。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/mb/%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%BC/m0u/

株式上場について:
今のところ考えていない。
今やるべきことを今やっていくだけ。

そういえば、先日Googleがこんな記事を出していました。

Why Google doesn’t care about college degrees, in 5 quotes
Googleが学歴にこだわらない5つの理由
http://venturebeat.com/2014/04/25/why-google-doesnt-care-about-college-degrees-in-5-quotes/

これからのグローバルスタンダードは学歴や経歴にこだわらず、個人の才能やスキルを見い出した企業が勝ち組となっていくのかもしれませんね。

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オシャレなレストランでも、これを知っていれば失敗はない!?

Enjoy your holiday!

美味しいお食事を食べたい?それとも、美味しいワインが飲みたい?

この季節、店先をオープンに開け放って、美味しいワインに美味しいタパスに舌鼓を打つ、最高の季節ですね。

私も含め、iinettoスタッフは美味しいレストランと美味しいお酒が大好きです。

リストランテ、トラットリア、ピッツェリア、エノテカにバーカロ、バール…

美味しそうな名前のレストランを見つけるといつもワクワクしてしまいます。

皆さま、エノテカとバーカロって実は、レストランの種類を表す名称ってご存知でしたか?

 

エノテカ(Enoteca)とは?

もともとはイタリア語でワインの貯蔵庫や蔵、ワイン展示館(Wine Library)を表す言葉です。地元向けには売らないような高級志向のワインを旅行者向けに販売するショップをの名称として使用されていたようです。

特徴としては、比較的リーズナブルな金額で試飲でき、そこで購入できるというところですね。

引用元:
http://en.wikipedia.org/wiki/Enoteca
日本ではEnotecaというワインショップが有名ですが、実はレストランの種類を形容する言葉が語源なのです。

 

バーカロ(Bacaro)とは?

こちらはあまり聞きなれない単語ではないですか?

バーカロとは、カウンターにずらりと並ぶCichetti(チケッティ)と呼ばれる軽つまみを食べながら立ち飲みのできる、ベネチア独特のワインバー・エノテカのことで、学生などが集う気軽な立ち飲み屋さんです。

引用元:
http://allabout.co.jp/gm/gc/19270/4/
http://it.wikipedia.org/wiki/Bacaro

こういった名称の意味を知っていると、レストランの名前を見ただけで、お料理をメインにしているのか、ワインをメインにしているのか知ることができます。
お店のコンセプトもわかり、価格帯も把握できますのでぷらっと入りやすかったりしますね。

 

そういえば、先日弊社のエリックと話していた面白いお話も一つ。

「日本のピザのクオリティは素晴らしいよね。でも、ピザの上にジャガイモがのっているのは、アメリカ人には信じられない」・・・と。

我々日本人にはあたり前のことが、こんなところでも違うのだな、と感じた一コマでした。
ゴールデンウィークは大切なパートナーと、ご友人と、ご家族と素敵な時間をお過ごしください!

 

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ランス・アームストロングの自転車走行のようなスムーズで美しい英文ライティング

英文ライターから学ぶ、美しいライティングの簡単すぎるコツ

以前のBlogで、理解しやすい英文ライティングのコツとして、
SVOを出来る限り密接に関連付け、近くに配置することがポイントであるとご紹介させていただきました。
(詳しくは、「訴求力を高める英文ライティング手法  –Plain English Part8-」をご覧ください!)

本日は、私がRSSしている「Ragan.com」で見つけた英文ライターの記事で見つけた「1 simple trick for writing clear sentences」より
いいライティングと残念なライティングの実例をご紹介させていただきます。

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幼少期に自転車の練習に励んだ経験、みなさんありますよね。
自転車はぐらぐら揺れて、子供は甲高い声を上げて、倒れる。
理由はただ、ぺダルちょっと強くこぎすぎているだけ。
すごい勢いで自転車をこいで、植木に追突して大泣きしたりしませんでしたか?

ライターと自転車初心者の共通点
冗長的な文章を読むたびに、幼少期の自転車をこいでいたシーンを頻繁に思い起こします。
冗長的で長い文章はまるで、コントロール不能になって道路の脇に追突する自転車のよう。

短い文章を使用することで、問題を回避できるとライターの方にいつもお伝えしています。
理想の文章の長さは14ワード。
もちろんこれはあくまで目安であり、文章によっては更に短くなったり、長くなるのは当たり前ですね。

冗長的で長い文章は、何を伝えたいのかわからなくなる傾向がありますが、
実はとっても簡単な効果的なコツを知っていれば話は別です!

動詞をどこに置くかで変わる
もし、長文 を書くのであれば、主語と動詞は出来る限り近い位置にしましょう。
そして出来る限り、文の始めに持ってきてください。
文法が苦手なのであれば、ただこれだけを覚えておけばOKです。
主語は、文章の主役で、動詞は主役のアクションを表す言葉であること!

では実際に、長文でも読みやすい、いい例をご紹介いたします。

イギリスの小説家であるロレンス・ダレル氏の「アレクサンドリア四重奏」の一節です。

“We abandoned the car in a narrow street by the mosque and Nessim entered the shadowy doorway of some great tenement house, half of which consisted of shuttered and barred offices with blurred nameplates.”
「私たちはモスクの狭い道で車を乗り捨てた。ネシムは安いアパートの暗い玄関口から入った。そこには汚れたネームプレートがかけられ、シャッターでしまっているオフィスと併設されていた。」

正しい方法を知れば長文でもわかりやすい文章が書ける!

34ワードもある、このダレル氏の文章は決して短いとはいえません。
でも理解しやすい。
なぜならば、主語の「We」と動詞の「abandoned」が隣り合わせで始まっているからです。

この文章は複数の文章から構成されています(二つの文章が「and」で結ばれています)。
二つ目の文章の主語である「Nessim」と動詞の「entered」も隣り合わせですね。

これが更にわかりやすい文章をライティングするポイントです。

それでは、もう一つの事例を見てみましょう。
こちらはフランスの文豪、バルザック氏の「ゴリオ爺さん」からの一節です。

“Old Goriot had attached a silver-gilt saucer and vessel like a soup tureen to the cross-bar of a table turned upside down before him, and was twisting a thick rope round the richly-chased metal with such terrific force that he was bending it, apparently into the shape of ingots.”
「ゴリオ爺さんは、彼の前で机をひっくり返し、クロスバーの上に銀燭のコップとスープ皿の容器を置いた。そして太いロープを金属の回りに巻き付けすごい力でそれをまげて、鋳塊にしてしまった。」

この文章は49ワード。
それでも、読みやすい。

繰り返しますが、主語の「Old Goriot」とメインの動詞である「had attached」が密接な位置にあることがコツですね。

ただ、長文はやっぱり残念な文章であることが多い

今度は47ワードある次の文章を読んで比較してみましょう。
新聞記事から抜粋したものです。

“A North Vancouver man stopped by police more than two years ago on suspicion of drunk driving recently had charges against him tossed out by a judge who ruled police violated his rights by not giving him an adequate chance to call a lawyer of his choice.”

 

この文章を読んであたまがくらくらされていないといいのですが。
(これは翻訳を割愛させていただきますがお許しください。)

恐らく正しい意味を理解するために、二回は読みこまないと難しいのでは。
理由はもうお分かりですね。
主語の「a North Vancouver man」から述語の「had changes against him tossed out」までの距離はなんと、14ワード。

「短く」そして「最初の行」に!

この問題は簡単に改善できます。
まず、文章2つの文章に分けて、短くしてしまってください。
そして、はじめの文章を出来る限り短い文章にすることで解決されます。
もし文章が長くならない場合には、主語と述語を密接に位置づけ、文章の始めにおくように意識してくださいね。

これを実現すればあなたも、ランス・アームストロングの自転車走行のようなスムーズで美しいライターになれるはず!

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いかがでしたでしょうか。
どの英文ライティングがいいのか、悪いのか、ネイティブでなければ判断がつかないと思われている方が多いと思います。

でも、思い出してください。
SECが発信するPlain Englishのガイドラインは、米国で英語がネイティブでない多人種にも理解しやすいことが大前提に作られたガイドラインです。

この記事の例文をお読みいただければ、英語が得意でない方でも、どれが読みやすいか、読みにくいかはご理解いただけたのではないでしょうか。
実際、この記事を書いているライターの英文はさすが、理解しやすく、翻訳も短時間で出来てしまいました。

日本語も英語も、端的にわかりやすく!
多くの人に読んでもらえるいいライティングをしていきたいですね。

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感嘆符(!)も国によって使い方が微妙に違う?!

安易に使用している感嘆符(!)。
英語圏と日本では微妙にニュアンスが異なることをご存知でしたか?

日本で見る英語に翻訳された文書に表記されている感嘆符(!)を見て、たまにどきっとすることがあります。
感嘆符の使用方法が英語圏と日本では微妙に違うのですね。

感嘆符は、英語での使用方法を間違えるとネイティブに不快感を感じさせることがありますので要注意です。

中学生の授業で感嘆文の最後には必ず感嘆符を付記すると習いましたが、文法の観点から安易に判断せず、文意で使用されることをお薦めします。

英語圏では主に、注意、警告、怒り、強調を表現する際に感嘆符を付記します。
我々日本人は、感嘆符を主に強調文で汎用する傾向があります。

例えば、日本語の文章を単純に英訳して、感嘆符を付記したことで意図していない怒りを込めた文章になってしまうケースがあります。
明らかにいい意味を表現している場合や下記のようなセールスレターの文言であれば問題ありません。

Last chance! (最後のチャンスです!)

Ends today! (本日が最終日!)

Only $47.97! (たったの47.97ドル!)

Act now! (今すぐ!)

Don’t forget! (忘れないで!)
※但し、これはセールスレターの場合はOKですが、個人的なレターの場合は避けたほうがいいですね。

Half-price through Thursday! (木曜日まで半額です!)

そもそも、感嘆符は元来の日本語の正書法にはなく、海外から伝わってきてから日本独自の使用方法やニュアンスが築かれたものです。
ここにも英語圏と日本でのダブルスタンダードが生まれていますね。

日本語を英語に翻訳される際には、グローバルスタンダードなニュアンスで感嘆符を使用していきましょう!

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不思議発見!数字から見る文化の違い

十進法と十二進法

以前弊社が協賛で開催させていただいたTOEIC講座の講師、松岡先生が度量衡の観点から欧米と日本の文化や歴史の違いを感じられたという小話をご紹介させていただきます。

中学生の時に十進法と十二進法の授業を受けたご記憶はあるかと思います。
国によって進法の使用は異なり、今も尚、我々の日常生活にも密接に関り使用されています。

十二進法とは、12を低とする位取り記数法。10でなく12が低となった由来は、人差し指から小指の節で数を数えたことではないかと言われています。

一方、十進法はヒトの10本指で数える風習からきていると言われています。中国、ベトナム語は完全なる十進法の数詞を使用しており、中国語から輸入されている数詞を使用している朝鮮語、日本語、タイ語もそれに準じています。

十二進法を使用している欧米の数字表記は13のところで10を表す -teen に切り替わりますね。

さて本題である、松岡先生の幼少の体験談です。

子供のころ文房具屋にいき、鉛筆を1ダース購入されたそうです。
そして鉛筆のキャップも購入されました。

鉛筆1ダースは12本入り。かたや鉛筆のキャップは5本入り。
鉛筆のキャップは3セット購入しなければ足りないのです。

ダースという単位は十二進法のルールである欧米から生まれた単位であり、日本では十進法が主に使用されていますので5で割り切れる単位が1セットであることが多いですね。

松岡先生は子供心に欧米と日本の数字の感覚の違いを感じ取られたそうです。
非常に興味深いですね。
そして、子供心になんて消費者に優しくない規格なのだろうと思われたのでしょうね。

松岡先生はロンドンに留学されていたのですが、イギリスは特にアングロサクソンの十二進法とローマの十進法が混在していてややこしい国だそうです。
ちなみに『パルプフィクション』の冒頭では、ジョン・トラボルタがフランスで「チーズ・クォーター・パウンダー(1/4ポンド=113g)」を「チーズ・ロワイヤル」と呼ぶのはフランスがメートル法(metric system)で、ポンドという単位がわからないからだ、なんて馬鹿にするシーンがあったりもします。

また、アメリカンスクールに通う子供の会話を聞いていて面白いことに気づかれたそうです。
日本語と英語を混在して会話をしているのですが、不思議なことに度量衡が混在することは絶対にないのです。
これは「ルビンの壺」のように両方を同時に認識することはできないからだと言われているそうです(ゲシュタルト心理学)。

もう一つは私の経験から。
弊社では海外向けInvestor Relation(IR)のサポートを強みとさせていただいております。
具体的には決算説明会資料は決算短信、アニュアルレポートの英語版などの企画・制作、翻訳や英文ライティングです。

決算短信の財務諸表や定性情報には具体的な数値表記が頻出されます。

例えばこういった英文を翻訳する場合、

例文(日本語)
今期は、石油の市場価格高騰の影響により、経常利益が1億3千万円下落し、前年同期に比べ、1千5百万円の減益となった。

1億3千万円をみなさんは英語でどう表記しますか?
1,300 million でしょうか?

我々日本人の感覚からすると、百万の単位で区切った表記のほうが数字のイメージがつかみやすいですよね。
実は欧米人の感覚であると、ここは0.13 billion と表記したほうが数値的感覚でぱっと理解しやすいのです。

1億円 = 0.1 billion = 100 million

自然に使用している数字の単位からも欧米と日本の歴史の違いが表れていますね。
では、決算短信の数値表記はbillionを使用するべきなのかmillionを使用するべきなのか。

結論は、できる限りbillion表記にすることを推奨いたします。
数値的な感覚がつかみやすいことが大きな理由の一つです。

ただし、数値の単位が小さいにも関わらず、billionを使用されると逆にそれはわかりづらくなってしまいますので、その場合はmillionを使用してください。

目安は1億の単位がある場合はbillionを使用する。
千万単位である場合はmillionでしょうか。

一番重要であることは、読み手の理解しやすい単位を使用すること。
そして翻訳の過程で数値の単位を間違えては決していけないということです。
英語版のリリースをお急ぎなのであれば、「スピード、正確性」を重視し、翻訳の際のミスを軽減するためにすべてmillion表記にすることも一つの手段です。

翻訳会社や社内の翻訳担当者様に依頼する際、欧米向けに発信するにあたり、数値表記、翻訳のスタイルについて事前に決められておくと、IR担当者様の手間がぐっと省けるのではないでしょうか。

– 数字の表記方法
– FYの表記方法
– 財務諸表の参考元(ここは非常に重要です。注意点も多くあるので今後のBlogでご紹介させていただきます。タクソノミの財務諸表の表記や、日系の同業他社の財務諸表を参考にされることが100%正しい表記とは限りません)
– 使用フォント
– Power Point であれば使用するバージョンの指定

何が正しいのだろう。どちらがネイティブにとって理解しやすいのだろう。
そんな疑問があれば弊社までお気軽にお問合せください!

引用元
http://isyoichi.seesaa.net/article/292635012.html