海外のランディングページでケーススタディ‐Kin‐(後編)
先日のBlog「ランディングページのベスト・プラクティス‐海外のランディングページでケーススタディ‐Kin‐(前編) 」の後編です!
本日は、最も重要なテキスト(内容)部分についてケーススタディしましょう。
Kin のランディングページはこちら
まずはトップページ
ここが一番重要な見出し部分ですね。
実はちょっとメッセージが弱いなというのが正直な感想です・・・
Streamline HR for your entire team with Kin(Kin を使って社内(チーム)の業務効率化をはかろう)という見出しですが、
「業務効率化」って漠然としていませんか?
もし、僕だったらこんな風にライティングします。
下記のOriginalが原文、Revisedが僕のリライトしたライティングになります。日本語訳も付けておきますね。
Original
Streamline HR for your entire team with Kin
Revised
Main headline(見出し)
Attention: HR Professionals
Say goodbye to paperwork mountains, lost files, missed deadlines, and chasing employee responses―forever!
(日本語訳)
人事担当者の皆さま!
膨大なペーパーワーク、ファイルが多すぎて見つけられない、期日管理と従業員のレスポンス確認に追われて仕事が手につかない…そんな無駄な業務から永遠に解放されます!
Sub-headline(小見出し)
Kin turns your corporate HR into a frictionless machine, letting you concentrate on people, not paper.
(日本語訳)
Kin は人事業務をスムーズし、ペーパーワークに追われることなく本来の業務である「人事」に集中することができます
テクニック 1:
誰にこのサービス/製品を提供したいか?
Kin の現在の見出しでは、誰がターゲットなのか不明確ですよね。
“State who the service/product is for to get their attention (Attention: HR Professionals)”
テクニック 2:
見出しで伝えきれないサービス/製品のベネフィットを小見出しで補足することで、ランディンページ全体を読んでもらえるよう誘導する
“Use a combination of headlines and subheadlines to advertise the rest of the landing page/get the visitor to continue reading”
テクニック 3:
ターゲットユーザーのWIIFM (What in it for me?)を見出しに盛り込む
“Use the headline to answer the WIIFM for the target user (HR pros in this case)”
今回のターゲットはプロの人事担当者です。Kin を導入しようと検討する会社はある程度(10人以上)の規模であり、組織化もしくはこれから組織化しようとする会社ですね。
その人事担当者が困っていること、悩んでいることを解決してくれるシステムであることを見出しで具体的に伝えることが見込客の「心をつかむ」=「ラインディングページ全体を見て、CTA(行動要請)に結びつけること」が出来るのです。
ビデオの内容は?
実際のユーザーの声を発信しています。
前編でご説明した通り、ユーザーの声、これは絶対です。
いいですね!
では、本文にはいっていきましょう。
ここでやっと本製品のベネフィットが出てきましたね。
見出しに盛り込まれていないところが少し残念ですが、見込客はこの製品のベネフィットについて知ることができます。
(弊社社員によくベネフィット?と聞かれるので、しつこいようですが、補足します。僕は日本語でいうメリットをベネフィットと言います。和製英語は難しい!)
ここでは下記のような悩みを解決しますよ!というメッセージが含まれています。
- たくさんの紙やフォルダの中から人事情報を探して苦労されている人事担当者の悩みを解決
- 面倒で煩雑なインストールは不要で、ただウェブ上でアクセスするだけ。簡単に導入できることで、IT部門から駆り出される人員も減りますし、導入後の運用テストなども大幅に削減されコストカットにつなげる
見込客が実際に得ることの出来るベネフィットが理解でき、良いと思います。
下記以降は、具体的な機能についての説明になります。
このページの良いポイントは、実際の画面を閲覧でき、もっと見たい場合には赤枠をスクロールすることでページ全体を閲覧できることができます。
期日管理、レスポンス管理をウェブ上で簡易的に管理できるページ
従業員の休暇をウェブ上で一括管理できるページ
ベスト・プラクティスのポイントに、ターゲットに向けて簡潔に一貫性を持ったページにするこが挙げられます。
Kin のランディングページでは製品以外の無駄な情報はいないところが良いですね。
ここで補足です。
サービス/製品とターゲットによって簡潔であればベスト・プラクティス!とは一概には言えません。
- 読む人の知識、興味
- 内容の複雑さ
- サービス/製品の値段
- ターゲットと貴社のこれまでの関係性
ターゲットによって簡潔に機能を説明するだけでは、興味を持たない方もいます。より詳説な製品紹介が求められる場合はランディングページが簡潔(短い)必要はありません。
貴社のサービス/製品、「誰に(ターゲット)、どういったメリットを提供するのか」ぶれないWIIFM 確立できていますか?
弊社では、WIIFM を効果的にお伝えするお手伝いをさせて頂いております。
自社サービス/製品の英文見出し、キャッチフレーズに疑問を持たれている方、もしかしてこれってターゲットに何も伝わっていないのでは…と少しでも疑問に思われる方、すでに英語のWebサイトをお持ちの方、本当に貴社の英語サイトは伝わる英語で書かれているか、弊社で無料査定も行っております。
ぜひinfo@iinetto.comまでお気軽にお問合せください。
We tell your story to the world!!