潜在顧客層に訴える個性をアピール
広告の神様、デイヴィット・オグルヴィが称賛するクロード・ホプキンス氏著『Scientific Advertising』ダイジェスト版。第17章のテーマは「広告の個性」についてです。
せっかく広告を制作するなら、注目を集めて、一人でも多くの人に自社ブランドの印象を残したいですよね。しかも、悪い意味で目立つのではなく、良い意味で個性的である必要があることは言うまでもありません。
商品の素晴らしさを強調し、人に好かれる製品やサービスの個性を発揮できれば、売り上げにつながる可能性があります。しかし、読み手の目を煩わせるような、そして世の中に溢れるような代わり映えのない個性は、売り上げには結びつきません。
強調したいがためにやってしまう広告の残念な例を先に注意しておきます。
広告を強く主張したいあまり、全く関係のない奇抜なデザインであったり、人気の高い芸能人を起用した話題性を狙った広告をよく目にします。これは、商品の素晴らしさを伝えるという広告本来の主旨から外れてしまいますので決してやってはいけない手法です。
一対一の営業でも、広告でも、効果を高めるため黄金ルール
自分たち独特、かつ、潜在顧客層あったスタイルを提示するのです。
皆さんそれぞれ好きな性格、というのがありますよね。
聞き上手が好きな人、
新鮮さを大切にする人、
平凡が何よりという人、
自信を持たせてくれるが好きな人、
注意深い人を良いと思う人。
広告も同じです。
飾らない正直さが大切な場面では、飾らない正直さを強調。
ライバルの商品と大差がない場合は、一歩抜きんでるために、個性あるキャラクターが役に立ちます。広告に登場する個人の個性を表現することが大切になる場面もあります。
味気ない広告に印象をもたせるコツ
広告に登場する個人をクローズアップし、個人としての物語や思いを語ることで、「企業が作った味気ない広告」という印象を避けることができます。
常に同じ人間の心の声として届ける手法は、メッセージ性を強めるポイントです。
また、広告に登場する個人(人格)と商品に強い繋がりを持たせることで、その人物が有名になれば、商品が有名になる相乗効果を生み出します。
スタイルを統一させて印象を深める
シリーズで広告を作る場合、広告に統一した「人格」を持たせることを忘れないでください。
つまり、潜在顧客層あったスタイルを決めたら、そのスタイルを変更させないことが大切です。
というのも、見た目も正確もライフスタイルも全く違う人に1回ずつ会った場合、記憶に残る可能性が高いです。
しかし、何度か顔を合わせているうちに知り合いになり、やがて友情を築き上げるように、製品やサービスも、スタイルが統一されていることで、相手に印象を根付かせることができるのです。
ターゲットに好かれる広告の「人格」を作り上げ、広告と潜在顧客の「出会い」を積み重ねていくかが広告の鍵になります。
毎回異なるスタイルの広告を提案することは、新鮮さを保つための戦略のように思えますが、それでは印象の薄い顔見知りにはなれても、親友にはなれないのです。
引用元:
Scientific Advertising
http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf
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Mia Omatsuzawa 大松澤実絵
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