間違って使ってませんか?海外向け英文ドキュメントの英語フォント
英語フォントにも日本語のフォントと同じようにルールがあることをご存知ですか?
例えば、日本では記号(⚫︎/◼︎/①)や括弧(「」)を汎用する傾向がありますが、そのまま英文の文書でも使用しては適切でない場合があります。
日本語でも正式文書では明朝を使用し、気軽な文書ではゴシックを使用するケースがあるように、英語フォント(英数字)にも文書の特性によって使用すべきフォントは異なります。
安易な気持ちでデザイン性だけで英語フォントを選び、ビジネスシーンで失敗したぁとならないよう、基本知識だけでも知っておくと良いかと思います!
本日のBlogでは、英文でのアニュアルレポートや財務書類など、比較的フォーマルなドキュメントで使用する英語フォントの基本をお伝えしますね。
数字のフォントは用途によって変える
数字が多用されるアニュアルレポートや財務書類では、数字に使用するフォント選びが大切です。
読者が、見やすく、見間違えることのないフォントを使用しなければなりません。
日本では、数字のフォント選びにこだわる慣習があまり浸透していませんが、数字のフォント選びは、読者に正しく、読みやすい資料にするために重要なポイントです。
参考ブログ:
スティーブ・ジョブズも愛したタイポグラフィ
ルール1
文章中と、図表でフォントを分ける
文章中に使用する数字には、文字の並びによってスペースが自動的に変更されるプロポーショナルフォント(可変幅フォント)を、図表には、数字がきれいに並べるために有効なモノスペースフォント(等幅フォント)を使用することです。
数字を比較するために上下に並べられる表では、すべての数字の幅が同じになるモノスペースフォントの方が、一目で比較しやすいのです。
引用元
http://www.webopedia.com/TERM/P/proportional_font.html
ルール2
ひげつきのフォントとひげがないフォントで使い分ける
基本的には、文章にはセリフ(Serif)系フォントが、図表の数字には文字幅が固定された等幅フォントでありかつサンセルフ(sans-serif) 系であるフォントが多用されます。
セリフ体はサンセリフ体よりも文章となったときに読みやすいので、本文に適しています。
また、さっぱりと見せたい数字は、サンセリフが適しており、かつ単位をそろえることができる等幅フォントを選ぶのが一般的になっています。
ちなみに、使用条件や注釈など、小さい文字に使用されるフォントは、コンデンスドフォント(長体)が良く使用され、見出しなどには、ボールド系が使用されます。
引用元
http://matome.naver.jp/odai/2140853175572991501/2140853505675716003
ちなみに、 セリフ体にはそれぞれの文字の端に小さな線が入っています。この小さな線がセリフまたは、「うろこ」、「ひげ飾り」、「ひげ」とも呼ばれます。そのため、セリフのついた活字書体を総してセリフ体、セリフのない活字書体を総してサンセリフ体と呼びます。ちなみに、「サン」とは、フランス語で「〜のない」という意味となります。ウィキペディアに詳しい説明がありますので、参考にしてみてください。
セリフ体はサンセリフ体よりも読みやすいので、新聞や雑誌、一般的なテキストにはセリフ体が使用されることが多く、サンセリフ体は、見出しなど強調する部分に使用されることが多くなっています。
日本企業で間違って使用してしまっているケースが多いので要注意!
丸囲み文字は日本で欧米で異なります
日本語の文章で、これでもかと多用される丸に囲まれた数字(①②など)ですが、英語ではindices(index[索引・インデックス]の複数形です)といいます。
実は、英語では、日本と違った用途で使用されています。
文章中や箇条書きに使われることはあまりなく、グラフ化したデータや、図表上の数字を強調するのに使用されます。
ですので、日本語で箇条書きに使用されている①②という表記は、英語に翻訳する際には1)2)や(ⅰ)(ⅱ)と変更するほうが英語ネイティブには親切でしょう。
Indicesがデフォルトで英字フォントに用意されている場合もありますが、その場合でもほとんどは10まで。
Indices専用のフォントもありますのでダウンロードして活用するのも手でしょう。
日本語フォントで①②としてそのまま使用してしまうと、英語圏の閲覧環境で文字化けするケースもありますのでご注意ください。
このように、英文のフォントにもスタンダードが存在します。
また、さらにはフォントにもトレンドがありますので、20年前に当たり前だったフォントは、現在ではあまり一般的には使用されないこともあります。
大げさにいえば、日本語のアニュアルレポートが今時毛筆で書かれているようなイメージとでもいいましょうか。
それはちょっとあり得ないですよね。
アニュアルレポートの欧米トレンドについて、もっともっと知りたい情報がございましたらお気軽に弊社までお問い合わせください。
引用元:
http://blog.kurtosys.com/fonts-for-finance-typefaces-best/
http://www.typography.com/techniques/fonts-for-financials/
http://www.dafont.com/numberpile.font
Mia Omatsuzawa 大松澤実絵
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