Facebook企業ページのタイムラインの開始でマーケティング担当者のソーシャルメディア戦略は真っ逆さまにひっくり返ってしまいましたね。
それだけではありません、Facebookで消費者が企業をどう知覚するかも変わってしまったといいます。
EyeTrackShopが行ったMashableのウェブカメラを使って目の動きを追った調査では、旧Facebookウォールと比べて企業タイムラインでは、参加者のウォール投稿や広告を見る時間は減り、カバー画像見る時間が増えたそうです。
「新Facebookタイムラインでは効果的な企業宣伝スペースが限られているが、ページのトップ部分を有効活用するべきだ。」と執筆者は話されています。
参考資料:実際に人はFacebookプロフィールをこう見ている
EyeTrackShopは、30名の参加者がタイムライン変換前と後の企業プロフィールを見る際の目の動きを記録し、対象プロフィールはダラス・カウボーイズ、Good Morning America,「ザ・マペッツ」、ペプシで10秒の間隔を開けて行いました。それぞれのページで参加者が何をどれくらい、どの順番で見たかは以下の画像に記録されています。
私たちがFacebookで企業をどう知覚するかいくつかの点で変わってしまったことをこの結果は示しています。
- Facebookタイムラインの広告の方がFacebook企業ページの広告よりも目立っていない。30-40%の参加者が企業のタイムラインページの広告を見た一方、80%は企業ページの広告を見た。両方に共通して、ページ上部の広告の方が下にあるものよりも注目された。
- カバー画像は新Facebookのウォール。(少なくとも注目されるという意味で)企業ページではウォール投稿が一番のアトラクションだった。参加者は平均してこれを最初に、そして長く見ていた。
一方、企業タイムラインでは必ずカバー画像を最初に見ており、一人を除き全員がタイムラインコンテンツよりもカバー画像を長く見ていた。
- 誰でもカバー画像に気が付く。一番大きくそしてページトップにあるという意図通りに100%の人がカバー画像を目にし、平均して0.5秒以内で見ていた。一方、企業ページのプロフィール画像に気づいた人はわずか65%~92%だった。
- タイムラインコンテンツを最後に見ている。全員にあてはまるのが、広告、ナビゲーションボタン、ブランドロゴの後、つまり最後にタイムラインコンテンツの左か右のコラムを見ていた。
- 以前隠れていた情報が今は焦点となっている。Facebookは「いいね!」、イベント、アプリの数々をページトップ中心に移動させた。ページ右側にこれらが表示されていた頃よりもさらに注目されている。
Good Morning Americaの例を上げてみると、企業ページでは58万5千個の「いいね!」が完全に見落とされてしまったが、タイムラインではこれが一番注目を集めていた。
- 顔を載せたカバー画像が一番注目される。Good Morning Americaや「ザ・マペッツ」のカバー画像には顔が載っているが、ダラス・カウボーイズやペプシには無い。顔を載せたカバー画像の方が注目されやすい。
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Mia Omatsuzawa 大松澤実絵
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