1970年代に国策の一貫としてカーター大統領より大統領令として発令された“Plain English”
なんのために?
アメリカは様々な人種が集まった国。
日本のように教育レベルが平均しているわけでなく言語レベルも様々です。それでも国民は法律を知っていなければならないし、新聞を読んで世の中の情報を知っていなければならない。保険にも加入しなければならないし、家を買う時にはローンを組んで契約書を結ばなければならない。
そのような時、内容が小難しく理解出来ない文書であったら、双方の不利益になりかねません。
であれば、発信する文書をPlain English (平易な英語)にしてしまえばいい!
たとえば、小学校までしか卒業できなかった大人でも正しく理解できる文書。
英語がネイティブでない、海外から移民した人でも正しく理解できる文書。
「簡単な単語」を使って、冗長的でない「簡潔」で、主旨が「明確」に伝わる文書であれば、より多くの国民が正しい情報を受け取ることが出来るのです
Plain Englishを国策として取り入れたことで、保険会社への政府や企業への問い合わせ件数/クレーム件数が減少したり、人件費を大幅に削減できたという事実もあります。具体的な 数値は下記参照URL(英語)よりご覧ください。
http://www.plainlanguageaustralia.com/benefits.html
http://www.plainlanguage.gov/whyPL/benefits/bottomline.cfm
どのくらいPlain(平易)なのか?
小学生でも理解するレベルがPlain English の指標とされています。
それって稚拙な文章になってしまうのでは…
我々日本人の感覚だとそう思いがちになってしまうかもしれません。
アメリカ人の幼児は約500単語程度で会話をしているそうです。それでもいっちょまえに大人びた発言をしていたり、親に口答えなんかが出来てしまいますよね。
美しい日本語はたくさんの語彙やテクニックが求められますが、英語はそうではありません。一つの単語の本当の意味を知り、使いこなす、ということなのです。
Plain Englishは、1933年証券法に基づいて登録している米国証券会社にとって、いまや法的義務であり、米証券取引委員会(SEC)は、1998年(平成10年)にその規則を採用しています。
それでは日本語をそのまま翻訳したら、それはPlain Englishになるのでしょうか?
答えは、NOです。
具体的な例は次の「Plain English Part 2」でご紹介します!
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Mia Omatsuzawa 大松澤実絵
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