文化や背景によって異なる妃殿下の正しい英訳
昨日、11月19日 米国の故ジョン・F・ケネディ元大統領の長女、キャロライン・ケネディ新駐日米大使が、皇居で天皇陛下にオバマ米大統領からの信任状を手渡す信任状奉呈式に臨まれました。
アメリカでもかなりニュースで取り上げられておりますが、その際のインタビューでのケネディー米大使のスピーチを聞いてぜひご紹介したいと思った英語があったのでご紹介させていただきます。
〇〇妃殿下を翻訳する際、文化や背景などを考えずにそのまま直訳してしまうと、Princess となります。
しかし日本は天皇制をとっており、王政とは違う文化と背景を持っています。
単純に Princess と翻訳するのは大変な失礼にあたります。
正しくは、Her Imperial Highness the Princess となります。
国の統治制度や立憲制度、歴史によって同じ立場の称号を英訳する訳語がこれほどに異なるのです。
特に、天皇制をとっている日本では、そのあたりをきちんと理解し、リサーチを行わなければならないという感覚を持つことが重要かと思います。
ただ、翻訳をするのではなく、正しい情報をきちんと伝えたい!
そのためには、翻訳者はただの翻訳者ではなく、ライターレベルの能力がなければなりません。
iinettoはお客様の伝えたい想いを海外に「正しく、効果的に」お伝えすることが使命です。
ご参考までに皇室の英訳と定義をご紹介いたします。
【皇室の場合】
天皇陛下
His Majesty the Emperor
His Imperial Majesty
〇〇殿下
His Imperial Highness the Prince
〇〇妃殿下
Her Imperial Highness the Princess
日本皇室
定義:
・象徴立憲君主制国家の元首であり、政治的な権力をもたない
・自衛隊の長ではない
・皇位継承権は男系のみである
・日本以外で天皇が元首となっている国は、現在存在しない
・資産を殆ど持たず、国家から生活費を支給され、邸宅や美術品などは国の財産となっている
・皇族は公務と祭祀のみを行い、私企業を経営したりすることは原則禁止されている
引用元: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%87%E5%AE%A4
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Mia Omatsuzawa 大松澤実絵

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