あなたの英語は大丈夫?

英語の読みやすさを図るツールをご紹介します

前回のブログの最後に、客観的に英文の読みやすさを計る数式が存在することをお伝えしました。

今回ご紹介する三つの数式とこの数式の要素がわかれば、読みやすい英文ライティングに関する専門知識を持つことができるようになります!

英語が得意ではなくてもよいのです。この英語はちゃんとしている、この英語はおかしいんじゃないか、とご自身で判断するヒントになることでしょう。

弊社では英文ライティングを評価するときに、三つを主に使っています。

それはこの数式です:

読みやすさの指標

. Flesch Reading Ease Score

. Flesch-Kincaid Grade Level

. Gunning Fog Index

なんだこれは?っと思うかたが多いかと思いますが、実は皆さんもお使いのMicrosoft Wordのツールとしても搭載されているんです。自分の書いた文章がどれだけ読みやすいかを数式で表してくれる指標であり、英語のネイティブの方でも使っているものです。

まずFlesch Reading Ease Scoreについてみていきましょう。

この数式自体は覚えなくても大丈夫です。

こちらが数式です(数式自体を覚える必要はありません):

206.835 – 1.015 x (total words/total sentences) – 84.6 x (total syllables/total words)

ここで注意していただきたいのは、数式に用いる変数です。

Total words = 言葉の数

Total sentences = 文章の数

Total syllables = 音節の数(例:hello = 2音節;company = 3音節)

※英語の辞書は音節も表示していますので、ぜひ見てみてください!

この数式を掛けて出てきた数字は、読みやすさのレベルを0から100までの段階で表してくれます。

ゼロに近いほどその英語は英語として読みづらいということになり、100に近いほど読みやすい英語であるという指標になります。

弊社では40を基準にライティングをするように推奨しております。

次は、Flesch-Kincaid Grade Levelです。

数式はこちらです:

0.39(total words/total sentences) + 11.8 (total syllables/total words)

この数式で出てくる数字は、欧米で使われている学年を表します。

例えば、8が出てきたら8 Grade=8年生(日本では中学2年生)なので、それぐらいの学年であれば理解できるという意味です。

このスコアが低いからといって、ライティングが単純だ、シンプルすぎる、ということではありません。あくまで、簡潔性、明確さの指数です。推奨するスコアは、あとに紹介します。

この数式の変数は、先程のFlesch Reading Ease Scoreと全く同じ変数です。

また、このFlesch-Kincaid Levelですが、米国国務省が標準として使っている指数です。

三つ目の数式はGunning Fogです。

Gunningはこの数式を開発した人の名前、fogは文字通り「霧」という意味です。

分かりにくい指標という意味で、出てくる数字は学年を表します。

数式はこちらです:

0.4[(words/sentences) + 100(complex words/words)]

この数式の変数はこちらです。

Total words = 言葉の数

Total sentences = 文章の数

Complex words = 難しい言葉

ここでの「難しい言葉」の定義は、音節が3つ以上の言葉です。例えば、globalization。これは音節が5つあります。

この三つの数式の変数の共通点、お分かりになったと思いますが、言葉の数と文章の数です。要するに、言葉自体や文章の平均長さです。

スコア上でも実際のライティングでも、英語では1センテンス平均で20ワード位で書くことをお勧めいたします。

前回のブログでも受動態だらけの英語はよくないということをお伝えしたと思いますが、これらの数式では受動態を直接検知はしてくれません。しかし受動態は能動態と比べて言葉が多いので、間接的には反映されるということです。

また、専門用語、社内用語、社内造語なども英語にすると長くなるのでスコアに影響します。

つまり、英語の読みにくい、読みやすいは言葉や文章の長さが大きな要素になるということです!

では、実際にこの数式が世界でどのように使われているか紹介したいと思います。

トランプ大統領の一般教書演説では、毎回演説が終わるたびに、この数式を使って内容がどの位のレベルであるか、報道機関が記事を書きます。

さて、2019年2月に行われたトランプ大統領の一般教書演説を、Flesch-Kincaid Reading Levelで測ったら、どの数字、どの学年だったと思いますか?

実は、トランプの一般教書演説をFlesh-Kincaid Reading Levelで計ったら、9.3でした。中3レベルです。

注意していただきたいことですが、この学年のレベルについては、その英語自体が明確でありわかりやすいかどうかという指標として考えていただければと思います。

またご参考までにオバマ大統領の2016年の一般教書演説は8.47、ブッシュ大統領の2002年の演説は8.46でした。

さて、では他の文書はどうでしょうか?

Flesch Reading Ease Scoreで表すと、ニューヨークタイムズ、米国で一番有力で有名な新聞の平均スコアが39です。Wall Street Journal は43、Harvard Business Reviewも43と言われています。大学レベルという感じで、少し難しい内容となります。

一般的に、アメリカで一番読みやすいとされている本はDr. SeussのGreen Eggs and Hamで、このスコアは120です。幼稚園から読めます。私も息子にはたくさんDr.Seussの本を購入しています!

弊社では和文英訳の場合、以下の数値を弊社の英訳の基準としてライティングを実施してております。

. Flesch Reading Ease Score  40+(大学以下)

. Flesch-Kincaid Grade Level 10-12(高1から高3)

. Gunning Fog Index     10-12

翻訳会社などに英訳の依頼をされるときは、作業が始まる前のお見積もりの段階から「このレベルのものを納品してください!」と、ぜひ読みやすさの数字を指定してみてください。

それでは実際にMicrosoft Wordのどの部分にこのツールがあるのかご紹介しますね。

いかがでしょうか?

ぜひ実際に自社の英文を読みやすさの評価の指標にかけてみてください。自社の英文の評価の一助となるかもしれません。

とはいえ指標はあくまでヒントです。良い数字=良いライディングとは限らない、逆にあまり良くない数字が出たとしても必ずしも悪いライティングというわけではありませんが、大きなヒントになると思います。

弊社でも英文評価レポートの作成を無償で行っております。今日ご紹介した指標もつかいながら、さらに詳細なレポートを作成しております。ご興味のある方はぜひ、以下よりお問い合わせください。

http://iinetto.com/satei/

英語は能動態が基本!

「英語は能動態が基本!」

前回のブログでは「良いビジネス英語は簡潔で明確です。」という話をさせていただきました。

そして簡潔で明確な英文を書くには、

ライティング自体と、ライティングをどのように見せるか(フォーマット)

という二つの要素を組み合わせることが非常に重要であるとお伝えしました。

また、「ライティングの三つのガイドライン」の一つ、「逆ピラミッドという原則」を紹介しました。

今回は二つ目のガイドライン「文章構造(特に能動態)」について書きたいと思います。

このような文章を読んだことはありますか?

冷凍食品は、多様なライフスタイルに対応できる食生活のソリューションとして、先進国を中心に今後も安定成長が見込まれる有望な市場です。さらに、「安心安全で、もっとおいしく」という生活者の欲求、食料の安定供給や環境問題等の社会課題への対応が期待され、冷凍食品の果たす役割は今後ますます大きくなっていくと考えられます。

非常によくある日本語の文章です。

日本の文化を反映しているのか、日本人の性質を反映しているのか…言い切りたくない、濁したいという言葉を耳にします。

特にIRのご担当者様からは、「これは柔らかく言いたい」「強く言いたくない」「具体的に言いたくない」と、聞くことが多いです。

明確ではないこのような文章構造を、「受け身」や「受動態」と言います。

受動態(じゅどうたい、英: passive voice)とは、典型的には、能動態とは違って行為者が主語にならずに、行為を受ける対象が主語となる態である。被動態(ひどうたい)または受身(うけみ)とも呼ばれる。(Wikipedia)

この説明は大変分かりやすいと思います。

受動態の構造を簡単に描くとこんな感じです。

ここでお伝えしますが、受動態は英語としては好まれる文章構造ではないということです。

受動態を使うと、何かを隠してるのではないかという違和感があります。

曖昧な言葉は英語では好まれません。誰が、何を、何に対して、ということを明確に知りたいです。

この受動態という文章構造を日本人は大変好む傾向があると思います。

しかし、受動態の日本語を英語にすることを考慮せずにそのまま英語にすると、不自然になることが多々あります。

では英語にするときはどうすればよいのか。はい、ここで能動態の登場です!

英語は能動態で書くことが基本です。

能動態の構造を簡単に描くと…

では、ここで、受動態を能動態にしてみましょう。

ABCグループは1972年に冷凍食品事業に参入しました。製品開発力、マーケティング力、生産技術を強みとし、社会の変化や新 たな需要へ対応していくことで、社会価値と経済価値を共に創出します。

この文章では「誰が」「何を」ということが明確です。

英語で受動態を全く使わないというわけではありません。

ここで覚えていただきたいポイントは、文章全体の10%前後が受動態だったら、問題ないということです。

それ以上になると、読み手は違和感を覚えると思います。

受動態の割合をどう計るか、これに関しては次回のブログで説明したいと思います。

そしてここでもう一つ、「この英訳だと強い言い方に感じるので、日本語と同じように、もう少し丁重に、謙虚に表現したい」というお言葉をよく聞きます。

実は、皆さまが想像されるほど、強い表現の英語というものはありません。

英文が強く感じるかどうかは、形容詞と副詞をどのように使うかでほぼ決まります。

しかし、そもそも良い英文のビジネスライティングでは形容詞と副詞を多用しないので、問題ないと思っています。

私が翻訳をするときは、日本語の原文で使われている形容詞や副詞で、必要がないものや、その文章の中で特に意味を持たないと思うものはできる限り割愛し、割愛する理由をお客様に説明するようにしています。

時間がある時にゆっくり海外のIRライティングを読んでみてください。

読みやすく、簡潔で明確な文章は、形容詞と副詞が少ないということに気がつくと思います。

前回とここまでで、

逆ピラミッドという原則

文章の構造(特に能動態)

について紹介させていただきました。

では、 最後に 「ライティングの三つのガイドライン」で話したいことに移りたいと思います。

貴社が使っている英文・グローバルビジネス英語が外国人にとって読みやすい英語かどうか、どのように判断できますか?

外注されている翻訳会社の英訳の品質の良し悪しに対して、どのような判断基準を持っておりますでしょうか?

読みやすいという言葉を使いましたが、説得力という言葉を使ってもいいかもしれないです。

外国人の株主や投資家にとって違和感のない文章であるかどうか。

実は、客観的に英文の読みやすさを計る数式が存在します。

面白いことに、世界の共通語は英語ではなく数学であるという説があります。

私が紹介する数式と、この数式の要素がわかれば、読みやすい英文ライティングの専門知識を持てるようになります。

全く英語ができなくてもいいんです。この英文はいいかもしれない、この英文はおかしくないか?というヒントになります。

弊社でも、英文ライティングを評価するときに、必ず三つの数式も使い評価をしております。

次回のブログでは、わかりやすい英語なのかを評価する、この三つの数式についてお伝えしたいと思います。

Reference: ウィキペディア(Wikipedia)受動態

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%97%E5%8B%95%E6%85%8B

英語のレベルによって株価や出来高は変動する! [ハーバードビジネスレビュー研究結果]

今回のブログではHarvard Business Review(以下、HBR)のある記事を紹介したいと思います。
「エグゼクティブの英語力は投資家の判断を左右する」というもので、非常に興味深い研究結果が報告されています。
以下、HBRの記事を日本語に要約しましたので、シェアさせていただきたいと思います。

投資の世界はグローバルになりました。
今日の外国ファンドが保有する上場企業の株式は、2000年から8倍以上に増えています。
そんな中、多くの米国企業が取り入れているのが「earnings calls」というものです。
「earnings calls」とは決算報告の電話会議のことで、ライブ配信する企業が増えてきています。
この投資家向けの電話会議は大量の出来高につながり、株価が大きく動くこともあります。
そのため、経営者は電話会議の進め方に関するコーチングを受けたりもしていますが、電話会議の評価を決める重要な文化的要因について理解をしていない人が多いのです。
HBRの研究よると、決算報告の電話会議で、経営者が財務関連のニュースをどのように話すか分析した際、特にリハーサルのないQ&Aセッションにおいて重要なパターンがあるということです。
電話会議で伝えるニュースが一定であっても、伝達者の母語や文化的背景によって、市場は異なる反応を示す。
つまり、「何を」だけではなく「どのように」伝えるかが重要であるということですね。
まず、言語的な面についてお伝えしたいと思います。

ビジネスの世界でのコミュニケーションは、今日、英語がスタンダードとなっています。
世界中の経営者は、投資家とコミュニケーションを取る際に英語を使用する必要がありますが、英語を母語としない経営者も増えています。
非英語圏の経営者がどれだけ英語を上手く話せるかは非常に重要であると言えます。
HBRは、2002年から2010年の間に4,500社以上の非米国企業を対象にある研究を実施しました。
その研究では、決算報告のスクリプトの、特にリハーサルのないQ&Aセッションにおける経営者の自発的な回答に焦点を当てました。
焦点を当てたのは主に2つの点でした。

1つ目はlinguistic complexity (複雑な言語使用)に関してです。
これは弊社でもご紹介しております、プレイン・イングリッシュ(※)のルールからどのくらい外れているかというもので、話者が、
・比較的短い文章や単語を使用する
・受動態やネガティブな表現、不要なフレーズを避ける
・Weやyouといった人称代名詞を用いる
とコミュニケーションがより円滑、明確になるということでした。。

2つ目はerroneous expressions(表現の誤り)に関してです。
話者が、どのくらいの頻度で、
・文法のミスをするか
・誤った受動態を使用しているか
・脈絡のない文章構造であるか
といったもので、これらは主に英語ネイティブではない話者に見られる典型的なミスでした。
英語圏から離れた国の話者にこのようなミスをする傾向が見られました。
弊社でもいつもお伝えしておりますが、日本語から英語にただ直訳してしまうと受動態の密集した文章になってしまうので要注意なのです!!
また、曖昧な話し方をした経営者の企業は、出来高の減少、小幅な株価変動、アナリスト予想に一貫性がない等、マーケットの影響を受けていることも分かったということです!
つまり、複雑な表現を避けると、出来高を増加させることができるというのです。

ここまで聞くと、通訳者を雇えばいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、通訳者は経営者の持つビジネスのファンダメンタルズを理解できるレベルであることは滅多にないため、通訳者を介した場合の方がlinguistic complexity(複雑な言語使用)が高くなることも分かりました。
そのため、決算報告の電話会議で通訳者を起用する企業はほとんどないそうです。

次に、文化的な面についてもお伝えしたいと思います。

今日、企業は国内外の投資家から膨大な資本を調達するため、異なる文化的背景を持つ経営者や投資家同士でコミュニケーションを取る必要が高まってきています。

経営者の文化的背景が投資家とのコミュニケーションにどの程度影響するか、というある研究では、個人主義的なアングロサクソン系の人種は、集団主義的な東南アジア系の人種よりも楽観的(ポジティブ)で自己言及的な言語を使用するという仮説が立てられていました。
仮説を検証するため、50,000以上の決算報告スクリプトにおける約25,000人の経営者(主にCEOやCFO)からの回答をベースに、どのくらいの頻度でポジティブなワードやネガティブなワードを使用するか、一人称の「I」をどの位使用するか等を調査したということでした。
経営者の文化的背景が個人主義的であればあるほど、アナリストに対する反応は楽観的(ポジティブ)で、一人称の「I」の使用頻度も高かったということでした。

また、アングロサクソン系以外のルーツを持つ経営者は、米国を拠点としていても、独自の文化的側面を残しており、時間が経過しても何世代にもわたって残るというのでした。
アングロサクソン系と東南アジア系のCEOが、同内容の決算報告を行ったとすると、楽観的な(ポジティブ)なアングロサクソン系のCEOの企業では株価に大きな動きが起こり、楽観的な言葉をあまり使わない文化的傾向のある企業では、その企業の業績が十分に評価されない可能性があるということでした。

企業の経営者と文化的はバックグラウンドを共有できる投資家は例外的な存在と言えます。
その様な投資家は、文化的なニュアンスを解釈して企業の決算報告にも対応するため、理解している投資家を持つことは企業にとっては重要です。

また、別の研究では、CEOとCFO、そして男性と女性の間にも同様の相違点があることが判明したということでした。
民族性はさておき、CEOや男性経営者は、CFOや女性経営者よりも楽観的(ポジティブ)で自己言及的な言葉を使っていることも分かりました。

電話会議で伝えるニュースの内容が大切であることは言わずもがなですが、特にQ&Aセッション中の電話会議の進行の仕方も重要です。
英語を使用すること、アングロサクソン系のポジティブな文化的行動は今やビジネスの世界では当たり前になっています。
HBRの記事では、決算報告の電話会議を行う経営者は、伝えたいニュースを明確に、楽観的(ポジティブ)に、そして自己言及的に伝える必要があると締めくくっていました。

Plain Englishを使った英訳開示の重要性については、弊社としても長年お伝えし続けていることです。また、株価や出来高に大きな影響を与える要素となっているという研究結果を見ると、ますます日本企業がグローバル市場で勝ち残るには、明確、簡潔なPlain Englishを使用しての英文開示による重要性を意識していただきたいと思います。


貴社の英文開示資料はPlain Englishになっていますか?
弊社では貴社の英文を無償で評価レポートの作成も行っております。ご興味のある方は、ぜひ下記のリンクよりお問い合わせください。
http://iinetto.com/satei/

※ プレイン・イングリッシュ(英語: plain English, 「平易な英語」の意)は、明確さと簡潔さを強調し、専門用語を回避するコミュニケーション様式の総称であり、とくに法律を含む政府の公式発表等と関係したものである。目的は、対象とする読者に容易に理解できる方法で記述することである。その読解力と知識に適しており、クリアでダイレクトであり、陳腐な表現(クリシェ)や不必要な隠語(ジャーゴン)のないものである。(Wikipedia)

ご興味のある方はプレイン・イングリッシュガイドブック(米証券取引委員会発行)日本語ダイジェスト版を下記にてダウンロード可能です。
http://iinetto.com/library/Plain_English.html


参考URL:
https://hbr.org/2019/08/research-executives-english-skills-affect-the-outcomes-of-earnings-calls

【無料レポート配信】英文レイアウトの常識を知ろう!

日本語にもインデントやレイアウトのルールがあるように、欧米でも正しい レイアウトのルールが存在します。

にもかかわらず、私たち日本人は独自に英語のレイアウトのルールを作りあげて いる傾向があります。英語ネイティブがびっくりするような、不自然で違和感のある英文レポートを世界に発信してしまっていることをご存知でしたか?

初歩的なレイアウトのルールが間違っていると、それだけでコンテンツの信用力が落ちてしまいます。
貴社のウェブサイトやコーポレートツールは英語ネイティブ にとって読みやすく正しいルールになっていますでしょうか。

今回、なかなか勉強する機会のなかった英語レイアウトのルールを一冊のレポートにおまとめしました。(参照元:米国証券取引所発行  A Plain English Handbook
レイアウトの基本ルールに加え、英語ネイティブが好むレイアウトのテクニックがつまった一冊 です。 “【無料レポート配信】英文レイアウトの常識を知ろう!” の続きを読む

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ビジネスで使える英文ライティング解説書
「Plain English」ガイドブック

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米国が国策として制定している英文ライティング「Plain English」をご存じですか?

今や、米国の法律、企業で使用される様々な文書、Wall Street Journal などの
有名なメディアでもPlain Englishは適用され、英文ライティングのグローバルスタンダードになりつつあります。

我々日本人もグローバル市場で勝つために!
グローバルスタンダードな英語をほんの少し学んでみませんか?

iinetto では、米国証券取引委員会発行の「A Plain English Handbook」を日本語ダイジェスト版にいたしました。

是非ご一読ください。

 

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見た目にもこだわりたい!美しいレイアウト
– Plain English Part11 –

フォント・レイアウトにこだわっていますか?
良いドキュメントであるポイントは内容だけではありません。

日本語は1語が同じ幅のため、箱組のレイアウトが見やすいとされていますが、欧米言語は主にワード単位がいくつか集まって文章が成り立っているため、箱組にすると非常に見づらいレイアウトになってしまいます。

それぞれの言語の特性を理解し、それにあったレイアウトにすることで、ネイティブにとって見やすい、読みたくなるウェブサイトやレポートを制作することが出来ます。

内容がいかに素晴らしくても見にくいレイアウトでは、誰も読みたいとは思いません。
是非、フォントやレイアウトにはこだわって制作をしてください。

前回のBlog「意外と知らない、英語と日本語のレイアウトの違い–Plain English Part10 –
でご紹介させていただきましたレイアウトに引き続き、更に細かいレイアウトのコツをご紹介いたします。

– 行間(ラインスペーシング、レディング)
行と行の間隔を調整し、テキストの密度や可読性を調整してみましょう。
行間を十分にとることで、長い段落でボリュームのある読み物でも見た目の風通しがよくなり、読者に読んでみようという気持ちを起こさせることができます。

通称「ベタ組」と言われるスペースを空けずに文字を配置する方法は、息苦しく読む気をなくさせてしまいます。最低でも2ポイントは空けるようにしましょう。

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11/15が最も行間を広くとっています。11/11に比べ読みやすい印象を受けませんか?

–  行の文字数
理想的な行の長さは32文字~64文字と言われています。
これ以上長くなると、読んでいくうちに文字を追うことが困難になる場合があります。
文字サイズが小さければ小さいほど行の長さは短くするとベターです。
新聞や雑誌などを見るとわかりますが、情報開示資料と異なり、ページの端から端までびっしり文字が並んでいることはほとんどありませんね。

段組みにするとさらに素早く大量のテキストを読むことが出来ます。平均の段組みは25文字~40文字とされています。
その際、段組みと段組みの間に十分なスペースを空けることを忘れずに。

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一番上の例が、非推奨の端から端までテキストを並べた例。二番目が文章の長さを調整したもの。三番目が箱組の例です。

–  段落の長さ
ぎゅうぎゅうに詰まっている読み物を、見た目を風通しのよい印象に変えるコツの一つに、段落を出来るだけ短くするというテクニックがあります。
これは最近の日本語のBlogなどのレイアウトでも主流になりつつありますね。

また、出来る限り箇条書きで情報を列挙することで、読者が流し読みすることが出来、情報が頭に入りやすくなります。

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–  表の使用
伝えたいことを何も全てをテキストで列挙する必要はありません。
テキストの内容を表に書き換えることで、読み手は素早く明確な情報を入手することができます。
Afterのように表にまとめることで同じ情報量でもテキストの分量を減らし、パッと見て情報を理解することができますね。

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– グラフィック
表と同様にグラフィックを使用することも情報をすばやく明確に伝えることができるポイントです。
The Visual Display of Quantitative Information」の著書として有名なEdward R. Tufte氏はグラフィックの重要性と価値についてこのように述べています。

究極のグラフィックとは、定量的情報を論理的に考えるためのものである。一連の数字を表現したり、それを更に掘り下げたり、または簡潔にまとめるのならば、それらのデータをグラフィックとして視覚化すること最も効果的である。さらに統計情報を分析し伝達するための手法として、洗練されたデータグラフィックは簡潔でありながらも高い効果を発揮することができる。

At their best, graphics are instruments for reasoning about quantita¬tive information. Often the most effective way to describe, explore, and summarize a set of numbers—even a very large set—is to look at pictures of those numbers. Furthermore, of all methods for analyzing and communicating statistical information, well-designed data graphics are usually the simplest and at the same time the most powerful.

同書の51ページでは、優れたグラフィックを作るための基本原則にも触れています。

優れたグラフィックは限られた空間の中で、読み手に最小限の時間の中で、最大限の情報を提供することができるものである。
また、優れたグラフィックは本当に伝えなければいけない情報を正しく伝えられるものである。

Graphical excellence is that which gives to the viewer the greatest number of ideas in the shortest time with the least ink in the smallest space.
And graphical excellence requires telling the truth about data.

- デザイン
グラフィックのデザインは懲りすぎずシンプルにしましょう。
一番重要であるデータが目立つよう、不要な要素は出来る限り省きます。
ややこしいデザインにすることで、大切なデータが見づらくなることが一番残念なケースです。

必要のない3Dエフェクトやドロップシャドウ、パターン、グリッド線を乱用することで、肝心な数値がいまいちわからなくなってしまうような下記のグラフィックがいい例です。

prainenglish11-5上の3Dの図ですと、数値を見分けることが下の図に比べて困難であり、かつクオーターの比較がしづらいですね。

–  ビジュアルの比率
基準値がゼロで始まっていないグラフィックは差異を歪める可能性があるので、使用は避けましょう。
下記の棒グラフを見ていただくとお分かりいただけると思いますが、ゼロ以外の基準値は読み手に数値判断を誤らせます。

prainenglish11-6– 時間の流れ
基本的なところですが、時間の経過に伴う情報を示すグラフィックの場合、時間は過去から未来に向かって流れるように明示してください。
Beforeの図では、ぱっと見た瞬間に時間の経過と共に収益が減少しているような印象を与えてしまいます。

prainenglish11-7

– データの順序
読み手が情報を素早く理解できる表示方法にしましょう。例えば、海外株式市場の年次リターンを示した下記のリストはアルファベット順ではなく、数値の大きい順に並べるとわかりやすいですね。

prainenglish11-8
11回に渡ってお伝えしてきた米証券取引所発行「A Plain English Handbook」ダイジェスト版、いかがでしたでしょうか。

欧米ネイティブ目線で書かれたガイドブックを読むことで、グローバルスタンダードで良いとされている英語がどういったものなのかをご理解いただき、海外とのコミュニケーションや社内教育、英語力アップのお役に立てていれば幸いです。

引用元:https://www.sec.gov/pdf/handbook.pdf

We tell your story to the world!!

In honor of Martin Luther King, Jr. Day (Monday, Jan. 20)

キング牧師もPlain Englishを使われていた

アメリカでは、1月20日(月)、Martin Luther King Jr. Day(米国のキング牧師の記念日)でした。

I Have a Dream」(私には夢がある)で知られる有名なスピーチを行い、アメリカの人種差別(特にアフリカ系アメリカ人に対する差別)を終わらせるための非暴力抵抗運動を行った方ですね。

 

今一度、キング牧師のスピーチを聞いてみようと思い、ネット検索したところ、非常に興味深いサイトを発見。

キング牧師の有名なI Have an Dreamスピーチの音声に合わせて原稿テキストがスクロールしていくものを見つけました。

出てくるテキストは実際にキング牧師が書いたもので、スラッシュになっているところは、実際のスピーチでは話さなかった部分になっています。

http://freedoms-ring.org/?view=Speech

MLKJ

MLKJ1

また、Palin Englishで書かれてあること、そして、パブリックスピーキングをする上で大変参考になる良い例だと思いました。

 

素晴らしいポイント:

1. 声のトーン

2. 話すリズム

3. キーとなるフレーズを繰り返し使っている(I have a dream、Now is the time等)

4. 訴えの一貫性

5. 聴き手の観点で(心に入り込む)スピーチしている

人々を奮い立たるキング牧師のスピーチ、ぜひ聴いてみてください。

 

本Blogの英語

In honor of Martin Luther King, Jr. Day (Monday, Jan. 20). Here’s an interesting website that scrolls the text of Dr. King’s famous I Have a Dream speech together with the audio.

Crossed out text = planned but not spoken in the actual speech Italicized text = added to the speech on the spur of the moment

http://freedoms-ring.org/?view=Speech

A great lesson in: English
. Plain English

Public Speaking
. Tone
. Rhythm
. Repeating the key phrase (I have a dream)
. Building the case for his argument

We tell your story to the world!!

意外と知らない、英語と日本語のレイアウトの違い
 – Plain English Part10 –

貴社の英語版ウェブサイト、アニュアルレポートのレイアウト、ネイティブは違和感を感じているかもしれません!

英語と日本語の性質の違い

  • 英語のアルファベットは半角表記、日本語のひらがな、漢字、カタカナは全角表記が主流である
  • 英語は単語(ワード)単位で、日本語は文字(キャラクター)単位である

実は、これらの性質の違いが各言語の理想のレイアウトに深く関係します。

日本語は箱組といわれる、一行の文字数が一定であることが見やすく理想的なレイアウトです。

例:弊社ホームページのトップページです。 赤枠で囲んだ箇所をご覧ください。

一行9文字で一定しています。

3

箱組を英語に適用すると、このようにハイフネーションが入り文字間に不規則なスペースが入り、読みづらいレイアウトになります。

4

 

左寄せにすると… 2

 

ハイフネーション (ハイフン)を取ると更に読みやすくなります 。

5

 

左寄せのレイアウトは右に不規則なスペースが入るので、違和感を感じる方も多いかもしれませんが、ネイティブにとってはこれが読みやすいレイアウトとされています。

日系企業の英語版アニュアルレポートのお手伝いをさせていただく際、日本語と同じ感覚で箱組をご希望されるお客様が多いのですが、文字の性質やネイティブの観点を考えると箱組は理想的とはいえません。

米証券取引所(SEC)でも左寄せのレイアウトを推奨しています。

ご参考までマイクロソフトWord 2010でハイフネーションの設定する方法はこちらです。

1

知っていると知らないでは大きな違いです。読み手の観点で読みやすさを追求して行きたいですね!

引用元:米証券取引委員会(SEC)より http://www.sec.gov/pdf/handbook.pdf

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スティーブ・ジョブズも愛したタイポグラフィ
 - Plain English Part 9 –

何気なく好みで使用してしまっている欧文フォント。
実は使い分けの法則があるのです!

ご存知の方も多いかと思いますがMacにはWindowsに比べ多くのフォントが存在します。
スティーブ・ジョブズが大学中退後、その大学で自分の興味のあったカリグラフィーの授業にはまってしまい、それ故に「僕が大学を中退していなかったら、現在のあらゆるパソコンには豊かなフォントの機能は装備されていなかっただろう」なんていうスピーチもありました。

引用元: ウィキペディア:スティーブ・ジョブズ

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/09/post-337.php

フォントは文章を伝えるだけでなく、それに効果を持たせる機能を持ち合わせています。
我々は欧文フォントを何気なく使用している傾向がありますが、実は、フォントを使い分けることで視覚的効果を高めることが出来るのです。

米証券取引所(SEC)発行のPlain Englishガイドブックでもフォントの重要性について記載がありますのでご紹介いたします。

書体の種類

書体の種類にはセリフ体、サンセリフ体の二種類があります。

font1

セリフ体には赤丸のようにそれぞれの文字の端に小さな線が入っています。
セリフ体はサンセリフ体よりも読みやすいので、新聞や雑誌、一般的なテキストにはセリフ体を使用することが望ましいです。

サンセリフ体は、見出しなどに使用すると強調することができます。

下記が実際の例です。

font2

どうでしょう。
サンセリフ体の強調の効果に気づいていただけましたでしょうか。
また、セリフ体とサンセリフ体を使い分けることで、本文との見分けがつくので小見出しがぱっと視覚に入ってきますね。

日本語でも新聞や経済誌ではポップなゴシック体は使用せず、明朝体を使用することが一般的ですよね。 文章の内容によって日本語同様、欧文フォントを使用される場合にも内容によって使い分けをしてみてください。
引用元:https://www.sec.gov/pdf/handbook.pdf

一点要注意です!

あまりにもマニアックなフォントを使用すると発信先の環境にそのフォントが存在しない場合があります。例えばMacにしか存在しないフォントでウェブサイトを制作してしまったら、Windowsの環境で開くと、そのフォントはわけのわからないフォントに置き換えられてしまう可能性があるということです。

ウェブサイトやブログなど、多くの方が様々な環境で閲覧するケースでは、「伝えたい見た目を、読み手にそのまま効果的に見せる」という最終目的を見失わず、一般的なフォントを使用しその中で工夫してみてください。
(もちろんデザインを追求し、環境依存しない形式に変換するのであればなんの問題もありません。)

下記は一般的と言われるフォントの一例です。

セリフ体一般例:
Times New Roman

サンセリフ体一般例:
Arial
Verdana

下記に一般的なフォント例のサイトがありますのでご参考ください。
http://www.w3schools.com/cssref/css_websafe_fonts.asp

たかがフォント、されどフォントさまさまですね。

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訴求力を高める英文ライティング手法
–Plain English Part8-

英語の文章構造に忠実にライティングすることの重要性

過去のBlogでプレイン・イングリッシュにするライティングのコツの柱を

– 文章は短く(1センテンス20ワードが目安)
– 出来る限り専門用語は使用せず一般的な用語を使用すること

であることをお伝えして参りました。

本日は文章構造のコツについてお伝え致します。

学校英語で我々が初期に学習したSVOの文章構造を覚えていますか?
実はこれが英語をライティングする上でとても重要なポイントです。
英語のネイティブにとって自然な文章構造は我々日本人と違い「主語-動詞-目的語(SVO)」の順序です。
その間に余計な修飾語が入ることで、たとえネイティブであっても理解しづらい文章になってしまうのです。

下記はSVOが密接にライティングされていない文章をより密接にリライトした例文です。
(該当箇所は下線太字)

Before
Holders of the Class A and Class B-1 certificates will be entitled to receive on each Payment Date, to the extent monies are available therefor (but not more than the Class A Certificate Balance or Class B-1 Certificate Balance then outstanding), a distribution.

Beforeの文章では肝心な文章の目的語がなんとそんなところに…
読んでいる途中で文章の伝えたい骨子も曖昧になり、訴求力も失速してしまっています。

SVOを出来る限り、密接に関連させた文章にリライトした例はこちらです。

After
Class A and Class B-1 certificate holders will receive a distribution on each payment date if cash is available on those dates for their class.

文章の骨子が非常に理解しやすくなったと感じませんか?

本日はもう一つ、用語の使用方法のちょっとしたコツをご紹介します。

「respectively」の汎用は出来る限り避けてください。
なぜかは、こちらの例文を読んでいただければ歴然!

Before
The Senior Notes and the guarantee (the “Guarantee”) of the Senior Notes by Island Holdings will constitute unsecured senior obligations of the Issuer and Island Holdings, respectively.

最後の「respectively」まで読んだところで、文章をさかのぼって相互関係を確認されませんでしたか?
語数を切り詰めるために「respectively」を使用しましたが、結果として読み手の時間を節約するどころか、無駄にしてしまいましたね。

リライトした例はこちらです。

After
The senior notes are an unsecured senior obligation of the issuer, while the guarantee of the senior notes is an unsecured senior obligation of Island Holdings.

本Blogで繰り返し、「文章は出来る限り短いことが読みやすい英語」とお伝えしてまいりましたが、一番重要なプレイン・イングリッシュの目的は誰が読んでも理解しやすく、意図が明確に伝わること。ビジネス文書は特に、読み手の時間を無駄にしない、そんなライティングを目指したいですね。

iinettoは、本年も本Blogを通し、ネイティブの目線から、グローバルマーケットで勝てるコミュニケーション・ライティング手法を発信してまいります!

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