日本語の「」をそのまま英語の引用符”“に翻訳するのは危険!
よく日本語で強調させたい言葉に「」をつける文章を見受けます。
これを英語に翻訳する場合、英語の引用符にそのまま翻訳し、ホームページや会社案内に掲載してしまっている製品紹介や社長メッセージを多くみます。
これは英語のネイティブから見ると、「なにを言いたいのだろう??」と感じる残念な翻訳を良く見かけます。
英語では二種類の引用符の使い方があります。
第一に、本やウェブサイトなどから一部引用する際に使用します。そして、もう1つはScare quoteともいうのですが、どちらかというとネガティブで妙なことを強調するときに使う場合です。
身近な例で言うと、
最高級の「牛」のハンバーガー
Special “Beef” Hamburger
ん?どんなスペシャルな牛なんだろう? 猫の肉だったり??
(確かにうちの Foxy はおいしそう…それは置いといて…)
堅いところでいくと、トップメッセージにある一文では、
また、当期は、「お客様数の増加」「顧客満足度アップ」を主な柱として取り組んでまいりました。
In FY2009 we have also addressed the following main initiatives: “Increase our customers” and “Increase our customer satisfaction” .
どんなすごい「お客様の増加」?
どんなサービスで「顧客満足度アップ」してくれるの?
と、何か特別な意味を強調しているイメージを持たせるのです。
トップ画像にも掲載しております、こんなジェスチャーをしている外人を見たことはありませんか ?
See more on Know Your Meme
これは皮肉を言ったり、特別な意味を表現したい時に表すジェスチャーです。
まさにこのジェスチャーはダブルクオート!
広告のキャッチコピー、会社の理念でも、日本語で「」を使う文章をよく見かけます。
我々日本人にとって強調して伝えたいキーワードが、英語圏のネイティブにとって、特別な(妙な)意味を持っていると勘違いされる危険があります。
日系企業のお客様に翻訳をご依頼いただいた際、なぜ「」を省略しているのか、何度かご指摘をいただいたことがあります。「」の直訳は大変危険であることが本Blogでご理解いただければ幸いです。
我々はネイティブにお客様の重要なメッセージを正しくお伝えするために、原文をそのまま直訳するのではなく、効果的な妥協ない翻訳をお届け致します。
We tell your story to the world!!

Mia Omatsuzawa 大松澤実絵

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