英語は能動態が基本!

「英語は能動態が基本!」

前回のブログでは「良いビジネス英語は簡潔で明確です。」という話をさせていただきました。

そして簡潔で明確な英文を書くには、

ライティング自体と、ライティングをどのように見せるか(フォーマット)

という二つの要素を組み合わせることが非常に重要であるとお伝えしました。

また、「ライティングの三つのガイドライン」の一つ、「逆ピラミッドという原則」を紹介しました。

今回は二つ目のガイドライン「文章構造(特に能動態)」について書きたいと思います。

このような文章を読んだことはありますか?

冷凍食品は、多様なライフスタイルに対応できる食生活のソリューションとして、先進国を中心に今後も安定成長が見込まれる有望な市場です。さらに、「安心安全で、もっとおいしく」という生活者の欲求、食料の安定供給や環境問題等の社会課題への対応が期待され、冷凍食品の果たす役割は今後ますます大きくなっていくと考えられます。

非常によくある日本語の文章です。

日本の文化を反映しているのか、日本人の性質を反映しているのか…言い切りたくない、濁したいという言葉を耳にします。

特にIRのご担当者様からは、「これは柔らかく言いたい」「強く言いたくない」「具体的に言いたくない」と、聞くことが多いです。

明確ではないこのような文章構造を、「受け身」や「受動態」と言います。

受動態(じゅどうたい、英: passive voice)とは、典型的には、能動態とは違って行為者が主語にならずに、行為を受ける対象が主語となる態である。被動態(ひどうたい)または受身(うけみ)とも呼ばれる。(Wikipedia)

この説明は大変分かりやすいと思います。

受動態の構造を簡単に描くとこんな感じです。

ここでお伝えしますが、受動態は英語としては好まれる文章構造ではないということです。

受動態を使うと、何かを隠してるのではないかという違和感があります。

曖昧な言葉は英語では好まれません。誰が、何を、何に対して、ということを明確に知りたいです。

この受動態という文章構造を日本人は大変好む傾向があると思います。

しかし、受動態の日本語を英語にすることを考慮せずにそのまま英語にすると、不自然になることが多々あります。

では英語にするときはどうすればよいのか。はい、ここで能動態の登場です!

英語は能動態で書くことが基本です。

能動態の構造を簡単に描くと…

では、ここで、受動態を能動態にしてみましょう。

ABCグループは1972年に冷凍食品事業に参入しました。製品開発力、マーケティング力、生産技術を強みとし、社会の変化や新 たな需要へ対応していくことで、社会価値と経済価値を共に創出します。

この文章では「誰が」「何を」ということが明確です。

英語で受動態を全く使わないというわけではありません。

ここで覚えていただきたいポイントは、文章全体の10%前後が受動態だったら、問題ないということです。

それ以上になると、読み手は違和感を覚えると思います。

受動態の割合をどう計るか、これに関しては次回のブログで説明したいと思います。

そしてここでもう一つ、「この英訳だと強い言い方に感じるので、日本語と同じように、もう少し丁重に、謙虚に表現したい」というお言葉をよく聞きます。

実は、皆さまが想像されるほど、強い表現の英語というものはありません。

英文が強く感じるかどうかは、形容詞と副詞をどのように使うかでほぼ決まります。

しかし、そもそも良い英文のビジネスライティングでは形容詞と副詞を多用しないので、問題ないと思っています。

私が翻訳をするときは、日本語の原文で使われている形容詞や副詞で、必要がないものや、その文章の中で特に意味を持たないと思うものはできる限り割愛し、割愛する理由をお客様に説明するようにしています。

時間がある時にゆっくり海外のIRライティングを読んでみてください。

読みやすく、簡潔で明確な文章は、形容詞と副詞が少ないということに気がつくと思います。

前回とここまでで、

逆ピラミッドという原則

文章の構造(特に能動態)

について紹介させていただきました。

では、 最後に 「ライティングの三つのガイドライン」で話したいことに移りたいと思います。

貴社が使っている英文・グローバルビジネス英語が外国人にとって読みやすい英語かどうか、どのように判断できますか?

外注されている翻訳会社の英訳の品質の良し悪しに対して、どのような判断基準を持っておりますでしょうか?

読みやすいという言葉を使いましたが、説得力という言葉を使ってもいいかもしれないです。

外国人の株主や投資家にとって違和感のない文章であるかどうか。

実は、客観的に英文の読みやすさを計る数式が存在します。

面白いことに、世界の共通語は英語ではなく数学であるという説があります。

私が紹介する数式と、この数式の要素がわかれば、読みやすい英文ライティングの専門知識を持てるようになります。

全く英語ができなくてもいいんです。この英文はいいかもしれない、この英文はおかしくないか?というヒントになります。

弊社でも、英文ライティングを評価するときに、必ず三つの数式も使い評価をしております。

次回のブログでは、わかりやすい英語なのかを評価する、この三つの数式についてお伝えしたいと思います。

Reference: ウィキペディア(Wikipedia)受動態

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%97%E5%8B%95%E6%85%8B

英語のレベルによって株価や出来高は変動する! [ハーバードビジネスレビュー研究結果]

今回のブログではHarvard Business Review(以下、HBR)のある記事を紹介したいと思います。
「エグゼクティブの英語力は投資家の判断を左右する」というもので、非常に興味深い研究結果が報告されています。
以下、HBRの記事を日本語に要約しましたので、シェアさせていただきたいと思います。

投資の世界はグローバルになりました。
今日の外国ファンドが保有する上場企業の株式は、2000年から8倍以上に増えています。
そんな中、多くの米国企業が取り入れているのが「earnings calls」というものです。
「earnings calls」とは決算報告の電話会議のことで、ライブ配信する企業が増えてきています。
この投資家向けの電話会議は大量の出来高につながり、株価が大きく動くこともあります。
そのため、経営者は電話会議の進め方に関するコーチングを受けたりもしていますが、電話会議の評価を決める重要な文化的要因について理解をしていない人が多いのです。
HBRの研究よると、決算報告の電話会議で、経営者が財務関連のニュースをどのように話すか分析した際、特にリハーサルのないQ&Aセッションにおいて重要なパターンがあるということです。
電話会議で伝えるニュースが一定であっても、伝達者の母語や文化的背景によって、市場は異なる反応を示す。
つまり、「何を」だけではなく「どのように」伝えるかが重要であるということですね。
まず、言語的な面についてお伝えしたいと思います。

ビジネスの世界でのコミュニケーションは、今日、英語がスタンダードとなっています。
世界中の経営者は、投資家とコミュニケーションを取る際に英語を使用する必要がありますが、英語を母語としない経営者も増えています。
非英語圏の経営者がどれだけ英語を上手く話せるかは非常に重要であると言えます。
HBRは、2002年から2010年の間に4,500社以上の非米国企業を対象にある研究を実施しました。
その研究では、決算報告のスクリプトの、特にリハーサルのないQ&Aセッションにおける経営者の自発的な回答に焦点を当てました。
焦点を当てたのは主に2つの点でした。

1つ目はlinguistic complexity (複雑な言語使用)に関してです。
これは弊社でもご紹介しております、プレイン・イングリッシュ(※)のルールからどのくらい外れているかというもので、話者が、
・比較的短い文章や単語を使用する
・受動態やネガティブな表現、不要なフレーズを避ける
・Weやyouといった人称代名詞を用いる
とコミュニケーションがより円滑、明確になるということでした。。

2つ目はerroneous expressions(表現の誤り)に関してです。
話者が、どのくらいの頻度で、
・文法のミスをするか
・誤った受動態を使用しているか
・脈絡のない文章構造であるか
といったもので、これらは主に英語ネイティブではない話者に見られる典型的なミスでした。
英語圏から離れた国の話者にこのようなミスをする傾向が見られました。
弊社でもいつもお伝えしておりますが、日本語から英語にただ直訳してしまうと受動態の密集した文章になってしまうので要注意なのです!!
また、曖昧な話し方をした経営者の企業は、出来高の減少、小幅な株価変動、アナリスト予想に一貫性がない等、マーケットの影響を受けていることも分かったということです!
つまり、複雑な表現を避けると、出来高を増加させることができるというのです。

ここまで聞くと、通訳者を雇えばいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、通訳者は経営者の持つビジネスのファンダメンタルズを理解できるレベルであることは滅多にないため、通訳者を介した場合の方がlinguistic complexity(複雑な言語使用)が高くなることも分かりました。
そのため、決算報告の電話会議で通訳者を起用する企業はほとんどないそうです。

次に、文化的な面についてもお伝えしたいと思います。

今日、企業は国内外の投資家から膨大な資本を調達するため、異なる文化的背景を持つ経営者や投資家同士でコミュニケーションを取る必要が高まってきています。

経営者の文化的背景が投資家とのコミュニケーションにどの程度影響するか、というある研究では、個人主義的なアングロサクソン系の人種は、集団主義的な東南アジア系の人種よりも楽観的(ポジティブ)で自己言及的な言語を使用するという仮説が立てられていました。
仮説を検証するため、50,000以上の決算報告スクリプトにおける約25,000人の経営者(主にCEOやCFO)からの回答をベースに、どのくらいの頻度でポジティブなワードやネガティブなワードを使用するか、一人称の「I」をどの位使用するか等を調査したということでした。
経営者の文化的背景が個人主義的であればあるほど、アナリストに対する反応は楽観的(ポジティブ)で、一人称の「I」の使用頻度も高かったということでした。

また、アングロサクソン系以外のルーツを持つ経営者は、米国を拠点としていても、独自の文化的側面を残しており、時間が経過しても何世代にもわたって残るというのでした。
アングロサクソン系と東南アジア系のCEOが、同内容の決算報告を行ったとすると、楽観的な(ポジティブ)なアングロサクソン系のCEOの企業では株価に大きな動きが起こり、楽観的な言葉をあまり使わない文化的傾向のある企業では、その企業の業績が十分に評価されない可能性があるということでした。

企業の経営者と文化的はバックグラウンドを共有できる投資家は例外的な存在と言えます。
その様な投資家は、文化的なニュアンスを解釈して企業の決算報告にも対応するため、理解している投資家を持つことは企業にとっては重要です。

また、別の研究では、CEOとCFO、そして男性と女性の間にも同様の相違点があることが判明したということでした。
民族性はさておき、CEOや男性経営者は、CFOや女性経営者よりも楽観的(ポジティブ)で自己言及的な言葉を使っていることも分かりました。

電話会議で伝えるニュースの内容が大切であることは言わずもがなですが、特にQ&Aセッション中の電話会議の進行の仕方も重要です。
英語を使用すること、アングロサクソン系のポジティブな文化的行動は今やビジネスの世界では当たり前になっています。
HBRの記事では、決算報告の電話会議を行う経営者は、伝えたいニュースを明確に、楽観的(ポジティブ)に、そして自己言及的に伝える必要があると締めくくっていました。

Plain Englishを使った英訳開示の重要性については、弊社としても長年お伝えし続けていることです。また、株価や出来高に大きな影響を与える要素となっているという研究結果を見ると、ますます日本企業がグローバル市場で勝ち残るには、明確、簡潔なPlain Englishを使用しての英文開示による重要性を意識していただきたいと思います。


貴社の英文開示資料はPlain Englishになっていますか?
弊社では貴社の英文を無償で評価レポートの作成も行っております。ご興味のある方は、ぜひ下記のリンクよりお問い合わせください。
http://iinetto.com/satei/

※ プレイン・イングリッシュ(英語: plain English, 「平易な英語」の意)は、明確さと簡潔さを強調し、専門用語を回避するコミュニケーション様式の総称であり、とくに法律を含む政府の公式発表等と関係したものである。目的は、対象とする読者に容易に理解できる方法で記述することである。その読解力と知識に適しており、クリアでダイレクトであり、陳腐な表現(クリシェ)や不必要な隠語(ジャーゴン)のないものである。(Wikipedia)

ご興味のある方はプレイン・イングリッシュガイドブック(米証券取引委員会発行)日本語ダイジェスト版を下記にてダウンロード可能です。
http://iinetto.com/library/Plain_English.html


参考URL:
https://hbr.org/2019/08/research-executives-english-skills-affect-the-outcomes-of-earnings-calls

簡潔で明確な英文を書く上で 非常に大切な2つの要素とは?

コミュニケーションは、すべてグローバルコミュニケーションです。
これだけ覚えれば貴社のコミュニケーションが自然と良くなっていく!という内容を全5回のシリーズで紹介したいと思います。

 第1回目…「簡潔で明確な英文を書く上で、非常に大切な2つの要素とは?」
 第2回目…「英語は能動態が基本!」
 第3回目…「読みやすさは指標で測れる!」
 第4回目…「ライティングをどう見せるか…重要なフォーマット」
 第5回目…「読む目印、リーディングガイド」

私自身、翻訳をはじめ、マーケティング、本、スピーチライティングなど、20年以上、コミュニケーションの業務に携わってきました。
そして、今まで200社以上の日系上場企業の公開されている英文を評価してきました。

そこで、残念なお知らせがあります。

この20年、日本企業が発信している英文コミュニケーションはほとんど進化していない、ということです。
20年前の日系企業が公開している英語のマテリアルと、現在の日系企業の英語を比べてみても、残念ながらほぼ変化はありません。

海外のトップ企業と同じレベルの英語でコミュニケーションができればいいな、と思ったことはありませんか?
もっとうまく英語の表現ができたら、海外の株主といい話ができれば、機関投資家のアナリストの質問にうまく答えることができれば…。

現在の日本…グローバルコミュニケーションにおいて他国に遅れをとっています。これは言語の壁だけではないです。ほかにも理由があります。

この状況は誰のせいですか、誰の責任ですか?
日本の教育?日本の文化?日本人独自の性質?
どれも要素の一つではあると思います。
しかし、責任が一番重いのは、我々和文英訳の翻訳者です。

和文英訳者の英文ライティング技術が全く進化していないので、日本のコミュニケーションが進化してないのが実情です。
文法や句読点の間違い、グローバルビジネス英語とは言えない表現や文章の構造。

この場をお借りし、翻訳業界を代表してお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございません。

この話はショックかもしれませんが、私から言わせれば、皆さんが大切な対外コミュニケーションを任せている翻訳会社は、英文ライティングのプロが存在していないというケースがほとんどです。
それどころか、大学の英文ライティングの授業でパスできるかできないかのギリギリのレベルの英語を成果物として皆様に納品しているとケースがほとんどだと思います。

「え?英語のネイティブなのに、英文が書けないとは、どういうこと?」と思いますよね。
ご自分の経験を振り返ってみてください。
日本人として、日本語の文章を読んで、「この人文章が上手い!」と思う方、そうそういないと思いませんか?

皆様が英語をネイティブレベルで自由自在に使えたら、海外企業とゼロベースのスタート地点になれる訳です。
ということは、和文を何とかして英文にするのが向こうのゼロベースになります。
「翻訳が完了したので納品します。最終版をお送りします。」
その翻訳会社が言う最終版は、たたき台の英文にすぎません。

では、どのようにこの状況を乗り越えられるか?そもそも、乗り越えることができるのか?
私は乗り越えることはできると思います。

日系企業も海外のIR優良企業と同等の説得力のある英文マテリアルを出すことができると思います。
英語のネイティブではない日本人であっても、英語、英文法、それなりにできるスキルはあると思います。

そもそも、ネイティブではないという理由以前の問題があるのです。
その問題に打ち勝つためのヒント、一番役に立つと思うガイドラインを紹介させていただきたいと思います。

「良いビジネス英語は簡潔で明確です。」
そして簡潔で明確な英文には、非常に大切な要素が2つあります

一つの要素はライティング自体です。
正しい文法、正しい文章構造、正しい句読点使い、適切な表現、適切な言葉選び。
これらを間違えると、御社の伝えたい大切なメッセージが正確に伝わらない可能性が出てきます。

もう一つの要素はライティングをどのように見せるか、いわゆるフォーマットです。
英文の質がそれほど良くなくても、効果的なフォーマットを使えば伝えたいメッセージを有効に共有することはできます。

この二つの要素を上手く組み合わせれば、海外のどの企業とでも、対等に説得力のある英文で戦うことができるでしょう。

ではまず、ライティングについて書かせていただきます。
いいライディングにはルールがあります。ルールというよりは、ガイドラインと思っていただければ良いかと思います。

今回紹介するのは、私が一番重要だと思っているガイドラインです。
これから紹介するガイドラインは、私自身も英語のネイティブに教育したいと思っているものです。
これらのガイドラインをしっかり頭の中に入れ込んでいただければ、英語自体に自信がなくても、御社のコミュニケーションが良いものなのか、改善できるものなのか、自信を持って判断することができるようになります。

それでは、私が一番重要だと思っている「ライティングの三つのガイドライン」を紹介させていただきます。

  • 逆ピラミッドという原則
  • 文章の構造(特に能動態)
  • 読みやすいライティングが指標で分かる

今回のブログでは一つ目の「逆ピラミッドという原則」について書きます。

良いビジネスライティングと新聞の記事には非常によく似ている部分があります。
新聞の記事を考えてみてください。
新聞は紙媒体です。現在のネット媒体と違って、テキストが入るスペースが限られていますよね。
白黒時代の映画では、新聞業界をキャプチャーする場面が多かったですね。
当時憧れの業界だったからでしょう。

新聞の編集長(葉巻をくわえながら)が記者に指示をします。
「エリック君!今日4時までに1,000ワードの記事を出してくれ!」

なぜワードの数を指示したか、それはページのスペースが決まっているからです。
さて、ここで1,000ワードの記事ができましたが、なんらかの理由で、そのページには200ワード分のスペースしかない、となった場合、どうなるか分かりますか?
もちろん、書き直す時間はありません。

そういう時は、編集者が記事を下から切ります。

今、切ると言う言葉を使いましたが、昔は全て紙媒体だったので、実際にスペースに合わせるために記事を切りました。
こういう状況で、ニュースやメディアの業界では、逆ピラミッド方式と言う書き方が主流になりました。
要するに一番重要な情報を一番頭から伝えるという方式です。
例えば、1,000ワードの記事を下から切られても半分切っても、一番重要な情報は必ず残るわけです。

未だに、メディア業界は、この逆ピラミッド方式を使ってます。
テレビやラジオも、新聞や雑誌も。

そこで、一番重要な情報とは、何かですね。
誰、何を、どこで、いつ、なぜ、そしてどのように。
これを英語で言うと【five w’s and one h】と言います。
Who, What, Where, When, Why, How

グローバルビジネス英語も、この逆ピラミッド方式が基本です。
IRマテリアルだけではないです。メールの書き方もそうですね。
一番重要な情報を、最初に書きます。それから、詳しい情報、補足説明、などを書きます。

一つ、事例を見てみましょう。

日経新聞のイブニングニュース、冒頭です。見出しは、別として、第1段落を読んで見ましょう。

「KDDI(au)は電力・ガス販売で東京電力ホールディングス(HD)と提携する方針を固めた。auの携帯代と電気・ガス料金をまとめて払えば、数%の割引を受けられるようにし、携帯電話の解約を抑える。東電はauがもつ4000万人の顧客基盤を生かし、電力小売りで生き残りを狙う。飽和市場で大規模な顧客数をもつ異業種同士の連携が増えそうだ。」

この4、5行だけで大体5W1Hが分かりますよね。素晴らしいライティングだと思います。
そして、冒頭の文章を読むだけで一番重要な情報が分かります。

日本語の文章は、起承転結と言う構造で書かれていることが非常に多いです。
あるいは、一般的な情報を冒頭に、その情報の背景などを説明し、そして結論。
一番重要な情報を最後に持ってくる、こういうパターンが多いですが、英文のビジネスライティングのガイドラインと異なります。

欧米でも起承転結という方式を使わないわけでもないですが、大体、小説や映画の世界です。
しかし、私たちが書くのはビジネスライティングです。
英文は、なるべく結論から書きましょう。

さっき、何も解説しなかった日本の例文を紹介しましたがちょっと見てみましょう。

この中で一番重要な情報は何でしょうか?最後にきていますね。
これは日本の典型的な書き方と言えると思います。
日本人から見ればすんなり入ってくる良いライティングと思われるかもしれません。

しかし、これをこのまま、この順番に英語に翻訳してしまうと、外国人は違和感を覚えます。とりあえず結論から言ってくださいと。
貴社の株主や投資家の立場から考えて、一番重要な情報、一番知りたいであろう情報は何なのでしょうか?一番の核となる質問は何なのでしょうか?
もちろんマテリアルの種類にもよりますが、そのマテリアルにおいて、株主や投資家が一番知りたい情報から書いていくことを心掛けていただきたいです。

次回のブログでは、「文章の構造(特に能動態)」について書かせていただきます

Reference: 日本経済新聞電子版 2019/2/18 18:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41410870Y9A210C1TJ2000/?nf=1


安倍新内閣発足
「1億総活躍担当」の英訳が海外メディアで物議をかもす

1億総活躍担当

 世界に情報発信するのであれば、日本語だけでなく英語に翻訳されたときのことも考えましょう。

 

10月8日のThe Wall Street Journalの記事の見出しに思わず目をとめました。

Lost in Translation: ‘100 Million’ Minister to Drive Abenomics 2.0
(失われた翻訳:「1億人」大臣がアベノミクス2.0を動かす)
ここでいうDriveは、走らせるという意味と、迷走させるということをかけているニュアンスを表現しています。

 

失われた翻訳

10月7日に第3次安倍内閣が発足されました。

加藤大臣が任命された「1億総活躍担当」。
日本語でも職務の内容が分りにくいという話を耳にしますが、英語ではそれ以上にどう翻訳するかについて議論されています。

大変僭越ではありますが、Lost in Translationとまで言われてしまった The Wall Street Journal の記事について
今日はブログを書かせていただきました。 “安倍新内閣発足
「1億総活躍担当」の英訳が海外メディアで物議をかもす” の
続きを読む

ビジネスチャンスを惹きつける話し方のコツ

Speaking-with-Passion

声に秘められた情報とは?

 

話し方や声のトーンから、話者の人となりがなんとなくわかってしまうのは、普段の生活で実感することも多いですよね。
声やボディランゲージは、プレゼンテーションやスピーチ、様々なビジネスシーンで、必ず考慮すべき部分です 。

例えば米国のオバマ大統領。
権力のある人物のスピーチは、さすが貫禄のある話し方ですよね。

では、スピーチが上手な人が権力を手にするのか、権力を手にすると、話し方が変わっていくのか?

この疑問に答えることができるPsychological Scienceが実施した研究の結果がForbes に掲載されていました。
グローバルにご活躍する皆様にはぜひご紹介したいと思ったのでお届けいたします!

 

自分が重要な役割であると信じることで、声のトーンは変わる

この実験では、「権力がある」役割を与えられた被験者と、「権力がない」役割を与えられた被験者の声にどのような変化があるか調べています。
161人の大学生を対象に、台本を音読するように指示し、録音します。
その次に、交渉の場を想定したロールプレーで、生徒を様々な情報を知っている「重要な」役割と、何もしらない「重要でない」役割に振り分けます。
その後、被験者はそれぞれのポジションを想定しながら、続きの段落を音読し、録音します。

つまり、一方の被験者は、「自分に権力がある」と想像しており、もう一方は、「自分には権力がない」と想像して、2度目のスクリプトを読んだのです。
その結果、2つのグループの発話者の声のトーンに違いがあることがわかりました。
重要な立場を与えられた人の声の高さは高くなります。
全体として、声の大きさのばらつきがみらえますが、高さのばらつきが減少しました。
重要でない立場に割り振られた被験者は、ソフトに話し、全体として声の大きさのばらつきは少ないものでした。

しかも、その声の印象の違いは、簡単に聞き分けることができることもわかりました。
実験の内容を知らない学生が、録音を聞き、どの読み手に権力があって、どの読み手に権力がないのかを聞くと、正解率が非常に高かったのです。


プレゼンや重要な交渉の前に、自己暗示をかける!

リスナーは、話し手の声のトーンの変化に敏感です。
しかも、声のトーンで権力のある人物であるのかどうかがわかるのですから、声はとても強力な情報源であることがわかりますよね。

重要なプレゼンがある場合、自分が重要でパワフルであると想定して臨んでください。
自信にあふれるしゃべる方が、あなたのプレゼンが「重要である」ことをオーディエンスに伝えることができます。

IRのベスト・プラクティスとしてご紹介させていただいたPotashCorp社 のプレジデントのスピーチも印象的でした。
マーケット不調の為、大幅な人員削減を行うことになったリリースをプレジデント自身で動画発信しています。
実際の動画はこちらでご覧いただけます。
http://www.potashcorp.com/news/1782/

ゆっくりとした明確な力強い口調で、ステークホルダーに向かってまっすぐに語りかけています。
普通であれば、会社の経営状況が危ういと株主、従業員、そしてその家族が不安になるようなニュースです。
しかし、プレジデントのこのスピーチは彼らに安心と信頼を与えたでしょう。
これこそビジネス戦略の一つです。

ちなみに、ビジネスで成功するために、いかに体の姿勢が重要であることを紹介している、再生回数が2000万回を超えるAmy Cuddy氏のTEDの超人気トークがあります。

実際の動画はこちらでご覧いただけます。
http://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are

ボディランゲージや姿勢を変えることで、脳の化学物質が変わり、自信がなくても自信がでてくるというのですから、声やボディランゲージの奥の深さがわかります。

ボディランゲージや声のトーンを変えることは、ただの自己表現力に留まらない、重要なビジネス戦略の一つです。

すぐに実践してみましょう!
参考サイト:
http://www.forbes.com/sites/kateashford/2014/11/26/more-powerful/?utm_campaign=Forbes&utm_source=FBPAGE&utm_medium=social&utm_channel=Investing&linkId=10894277

本ブログに関するお問い合わせ
info@iinetto.com

投稿元
iinetto LLC
http://iinetto.com/info/

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翻訳 vs. コミュニケーション
偉大なイノベーションを世界に発信する真のコミュニケーション

Innovation Weekendから学ぶ、世界の壁と言葉の壁

サンブリッジベンチャーズが主催し、日本・米国・英国の11の将来有望なスタートアップ企業が参加したInnovation Weekendが東京で開催されました。

世界各地で開催されたInnovation Weekendでの優勝と準優勝したスタートアップ企業が一同に介した東京での決勝戦。

「Be global, or die local」(日本語に置き換えと「世界へ行くか、現状で終わるか!?小さくまとまらず、世界に羽ばたこう!」るといったところでしょうか)といったコンセプトを掲げたこのInnovation Weekend。
世界中から集まるイノベーションが刺激しあうことで、更に新たなイノベーションが生まれていくことは、素晴らしいですよね!

Innovation Weekendの詳細については、こちらのリンクからご覧ください。

「Be global, or die local」をコンセプトのもとに東京で開催されたこのイベントで、選ばれた上位3位は、実はすべて日本のスタートアップ企業。
特別賞に選ばれた米国のFitnessCubed社は、開催者側の選考による受賞でした。

私が非常に興味を持ったのは、この審査結果とその背景です。
英語圏のプレゼンテーターには、日本語での翻訳、通訳が付けられたようなのですが、どうもプレゼンの核心が、日本人聴講者誰一人として伝わっていなかったようなのです。
そのため、日本のスタートアップ企業ばかりが選ばれたのでは?と、開催者サイドのフラストレーションが記事中であらわになっています。

もちろん、聴衆者が日本人である場合、日本の文化にあったサービス、製品が好まれるのも納得です(たとえば、身体を鍛えることは、欧米のビジネスマンには常識ですが、日本のビジネスマンにとっては、欧米人ほど重要視していませんよね)。
しかし、プレゼンの言語と作法が違うという理由で、日本語圏以外の参加者のハンディが大きくなることは、プレゼンする側にとっても、聴講者側にとっても大きな損失です。

ただの通訳・翻訳とコミュニケーションの根本的な違い

通訳者がいたにも拘らず、プレゼンの内容が理解してもらえないなんて通訳がうまくいかなかったのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし実際は、オリジナル言語(英語)からターゲット言語(日本語)に、単純に言葉が訳されれば通じるというわけではないのです。

プレゼンテーションのコツについては、弊社の過去のblogでも詳しくご紹介しきました。(下記が関連記事です。)

Facebook、LinkedIn、Amazonが、社内でのパワーポイントの使用を禁止
TEDTalksキュレーターが教える、人生を変えるプレゼンの秘密
TEDtalks直伝、そのまま使えるプレゼンテーションのコツ

プレゼンテーションは、言葉の選び方、しゃべり方、ボディランゲージ、時代背景や文化など、すべてに相互関係が発生する、発信者と聴衆者の「心と心のコミュニケーション」です。

自社ビジネスを賭けてのプレゼンテーション。
きっと多くの時間と労力を費やして準備したことと思います。
しかし、他の言語に翻訳、通訳する場合、単純に翻訳、通訳すれば伝わるという概念は大きな誤解です。
常に、ターゲット言語で読む、聴く、聴衆者の文化や背景までをしっかり理解し、翻訳や通訳をしてもらうにはどうしたら良いのか、という考えを常に持ち続けることが重要なのです。

もちろんこれは、翻訳、通訳を委託されるベンダー側にも言えることであり、発注側と受注側、双方が同じ意識を持つことが、「心と心が通い合うコミュニケーション」を生み出すもっとも重要な要素なのです。

言葉と文化の壁に遮られることなく、世界中の国から集まったイノベーションが、切磋琢磨できる、そんな日本のビジネスシーンをつくることが、私の夢でもあります。

ビジネスのコミュニケーションをお手伝いするだけではなく、少しずつ、世界の「当たり前」や、新しいトレンドを皆さまにご紹介し、日本の真のグローバル化に貢献していきたいと考えております。

Innovation Weekend入賞 スタートアップ企業

今回の入賞したスタートアップ企業上位3位をご紹介しますね。

優勝:

Sciementサイアメント (イノベーションウィークエンド・東京勝者 医療用アニメーション)

http://www.sciement.com/about.html

聴衆を魅了したのが、この医療用アニメーション。
病気や怪我を煩って、自分の身体状態が不安な患者に、特別な知識を必要とせずに、人体の構造や、病気や外傷などによる影響を視覚化して説明することができます。現在まだビジネスモデルが確立されていない段階ではありますが、今後収益化していくために、MRIのデータと3D印刷を利用して、臓器モデルなどを作成することを検討しています。
詳しくは下記リンクを見てみてくださいね。

Sciement uses 3D animation to explain medical problems

2位:

Loupe (日本:小中高教師向けソーシャルネットワーキング)

AgIC (日本:回路基板プリント)

特別賞:

FitnessCubed (ボストン:エクササイズマシーン)

日本にも世界で通用するたくさんのサービス、商品がまだまだ存在していると思います。

 

今回のイベントのコンセプト、「be global or die local」ではないですが、ぜひ、日本ではなく、世界で勝負を!
そしてまずは日本ではなく、まずは世界から!という意識が、スタートアップ企業でも実現できるよう、グローバルコミュニケーションの分野で、iinetto はお役に立ちたい、そう思っております!

 

引用元:TECHINASIA
11 startups came to Tokyo for Innovation Weekend’s grand finale. Here are the winners
https://www.techinasia.com/innovation-weekend-grand-finale-tokyo-2014/

 

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