ビジネスチャンスを惹きつける話し方のコツ

声に秘められた情報とは?

話し方や声のトーンから、話者の人となりがなんとなくわかってしまうのは、普段の生活で実感することも多いですよね。
声やボディランゲージは、プレゼンテーションやスピーチ、様々なビジネスシーンで、必ず考慮すべき部分です 。

例えば米国のオバマ大統領。
権力のある人物のスピーチは、さすが貫禄のある話し方ですよね。

では、スピーチが上手な人が権力を手にするのか、権力を手にすると、話し方が変わっていくのか?

この疑問に答えることができるPsychological Scienceが実施した研究の結果がForbes に掲載されていました。
グローバルにご活躍する皆様にはぜひご紹介したいと思ったのでお届けいたします!

自分が重要な役割であると信じることで、声のトーンは変わる

この実験では、「権力がある」役割を与えられた被験者と、「権力がない」役割を与えられた被験者の声にどのような変化があるか調べています。
161人の大学生を対象に、台本を音読するように指示し、録音します。
その次に、交渉の場を想定したロールプレーで、生徒を様々な情報を知っている「重要な」役割と、何もしらない「重要でない」役割に振り分けます。
その後、被験者はそれぞれのポジションを想定しながら、続きの段落を音読し、録音します。

つまり、一方の被験者は、「自分に権力がある」と想像しており、もう一方は、「自分には権力がない」と想像して、2度目のスクリプトを読んだのです。
その結果、2つのグループの発話者の声のトーンに違いがあることがわかりました。
重要な立場を与えられた人の声の高さは高くなります。
全体として、声の大きさのばらつきがみらえますが、高さのばらつきが減少しました。
重要でない立場に割り振られた被験者は、ソフトに話し、全体として声の大きさのばらつきは少ないものでした。

しかも、その声の印象の違いは、簡単に聞き分けることができることもわかりました。
実験の内容を知らない学生が、録音を聞き、どの読み手に権力があって、どの読み手に権力がないのかを聞くと、正解率が非常に高かったのです。


プレゼンや重要な交渉の前に、自己暗示をかける!

リスナーは、話し手の声のトーンの変化に敏感です。
しかも、声のトーンで権力のある人物であるのかどうかがわかるのですから、声はとても強力な情報源であることがわかりますよね。

重要なプレゼンがある場合、自分が重要でパワフルであると想定して臨んでください。
自信にあふれるしゃべる方が、あなたのプレゼンが「重要である」ことをオーディエンスに伝えることができます。

IRのベスト・プラクティスとしてご紹介させていただいたPotashCorp社 のプレジデントのスピーチも印象的でした。
マーケット不調の為、大幅な人員削減を行うことになったリリースをプレジデント自身で動画発信しています。
実際の動画はこちらでご覧いただけます。
http://www.potashcorp.com/news/1782/

ゆっくりとした明確な力強い口調で、ステークホルダーに向かってまっすぐに語りかけています。
普通であれば、会社の経営状況が危ういと株主、従業員、そしてその家族が不安になるようなニュースです。
しかし、プレジデントのこのスピーチは彼らに安心と信頼を与えたでしょう。
これこそビジネス戦略の一つです。

ちなみに、ビジネスで成功するために、いかに体の姿勢が重要であることを紹介している、再生回数が2000万回を超えるAmy Cuddy氏のTEDの超人気トークがあります。

実際の動画はこちらでご覧いただけます。
http://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are

ボディランゲージや姿勢を変えることで、脳の化学物質が変わり、自信がなくても自信がでてくるというのですから、声やボディランゲージの奥の深さがわかります。

ボディランゲージや声のトーンを変えることは、ただの自己表現力に留まらない、重要なビジネス戦略の一つです。

すぐに実践してみましょう!
参考サイト:
http://www.forbes.com/sites/kateashford/2014/11/26/more-powerful/

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Mia Omatsuzawa 大松澤実絵

Chief Executive Officer (CEO)One World Link Inc.
英語のコミュニケーションにお悩みの方、私にご相談ください。真のコミュニケーションを、心と心のコミュニケーションの実現をご提供いたします。 担当記事:主に英語のコミュニケーション、ライティングについての記事を担当。また、価値あるグローバルな情報をいち早く日本語で皆様にお届けいたします。      mia@oneworldlink.jp  Facebook(Mia Omatsuzawa) 

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