ソーシャルメディアを利用して実際に商品を「売る」為に重要な4つの基本とは?

4つの基本をマスターし、潜在的売上数量を最大限に伸ばす

 

フェイスブックやツイッター、Linkedinなどの、ソーシャルメディアが我々の日常にすっかり定着し、遂にはビジネスの世界に入り込んできて久しいですよね。

2013年4月には、米国証券取引委員会(SEC)が、ソーシャルメディア利用した重要なIR情報の発信を認めるなど、ソーシャルメディアの勢いは留まりません。

参考URL:米国証券取引委員会(SEC)プレスリリース
SEC Says Social Media OK for Company Announcements if Investors Are Alerted
http://www.sec.gov/News/PressRelease/Detail/ PressRelease/1365171513574

しかし、実際にソーシャルメディアをビジネスにどう生かすかについては、日本ではまだ、足踏みをされている企業様が多いのではないでしょうか。
情報管理やコンプライアンスの面において「怖い」ツールだという印象が先立たれているのではないでしょうか?

ソーシャルメディア先進国の米国では、着実に企業のマーケティングに組み込まれ、その成果を発揮しています。
ソーシャルメディアトレーニングを行う企業も着実に増加してきています。

日本でも、2013年にネット選挙が解禁となり、Facebook での選挙活動もメジャーになってきました。
経営者の会で親しくさせていただいている株式会社ジェイコス様が運営されている「勝つ!政治家.com」は、ソーシャルメディアで政治家の方の選挙活動をサポートし、成功されている素晴らしい事例です。

今回、ソーシャルメディアでのマーケティングのイロハを簡単にまとめてご紹介させていただきます。

 

ソーシャルメディアマーケティング 4つの基本

ソーシャルメディアが日本に浸透し始めて間もない数年前、ソーシャルメディアを使ったマーケティングはシンプルでした。
何かを書いて投稿し、結果がでたらラッキー。

しかし、今やすっかり洗練されたオンラインマーケティングツールとして進化しました。
ソーシャルメディアでマーケティングを行うにあたり、もっとも重要な4つのポイントを確認していきましょう。

 

1.    モニタリング

 

1_Monitor

今やソーシャルメディアは誰もが使うツール。
業界や競争相手に関しての話題をリアルタイムでモニタリングし、リアルタイムな戦略を練ることができるのが最高の利点です。

とはいえ、自社や同業他社についてどんなトークが繰り広げられているのかを、手動でチェックするのは非常に時間がかかってしまいますよね。

現在は、ソーシャルメディア上の会話をモニター・分析することができるプラットフォームも一般的になってきましたので、そのようなソフトを使用することをお勧めします。
弊社でも導入しているMentionGoogle Alertsが手軽に導入でき、お薦めです。
詳しくは弊社Blog「情報化社会で効率よく必要な情報を得る方法」にてご確認ください。

これらのソフトは、キーワードを登録しておくだけで、選択したソーシャルメディアの中からそのキーワードにヒットするトーク(投稿やつぶやき)を収集してくれる便利なものです。
例えば、弊社であればキーワードに「iinetto」と登録することで、弊社がソーシャルメディア上で話題に取り上げられていれば、ソフトが自動で情報収集をしてくれます。

広告キャンペーンを実施する前から、モニタリングすることを忘れないでくださいね。

ソーシャルメディア上で、競合相手が上手くやっている部分、失敗している部分を把握しましょう。
また、市場でのチャンスを探し当て、貴社の動向や商品に対する消費者の反応もみてみましょう。

 

2.    マーケティング・マネージメント

 

2_Manage

ソーシャルメディアを使用したマーケティングは、開始してからが勝負です。
マーケティング活動を開始したら、成果をリアルタイムでモニタリングしながら(どんな投稿が効果的で、どんな投稿に効果がないのか等)活動内容を調整します。
ユーザーの反応をリアルタイムで確認できるのがソーシャルメディアの利点です。

ソーシャルメディアへは、定期的に投稿することも大切です。
手動での投稿は、担当者の負担になるので、指定した時間に投稿されるシステムを使用するといいですね。

自動投稿に対応したサービス、ソフトをご紹介いたします。

● dlvr.it (英語サイト)
RSSフィードを使って、Facebookページへ自動投稿してくれるWebサービス

【導入方法】
http://c-brains.jp/blog/wsg/14/05/13-110000.php
(引用元:バシャログ RSSフィードからFacebookページへ自動投稿してくれるWebサービス「dlvr.it」)

●  Social Networks Auto-Poster (英語サイト)
Wordpressのプラグイン

【導入方法】
http://netaone.com/wp/social-networks-auto-poster/
(引用元:NETAONE Social Networks Auto-Poster – 複数のソーシャルメディアに自動投稿できるWordPressプラグイン)

●  Facebookの事前投稿予約システム

【導入方法】
http://f-navigation.jp/manual/pages/pages_reservation.html
(引用元:Facebook Navi Facebookページの投稿を予約する方法- PCのみ可)

 

 

3.    計測

 

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マーケティング活動の成果を計測することは、その効果を目に見える形で確認するという意味で、非常に大切になります。
モニタリングした結果をデータとして数値化することで、ソーシャルメディアの費用対効果を上層部へ報告でき、説得力も増しますよね。

とはいえ、いったい何のデータを計測するのか?
各ソーシャルメディアのプラットフォームから、どのように自社サイトへのアクセスにつながっているか、データをとることが最も重要になります。
Twitter や Facebookでの有料広告が、ソーシャルメディアおよび企業ホームページへの訪問にどの程度影響を与えているかの数字を確認することも必要ですね。

次の段階として大切なポイントは、自社サイトへのアクセスを増やすこと。
ソーシャルメディアのプラットフォームでは、訪問者の細かい計測(ページビュー、サイトに訪問している平均時間や使用OS、年齢や国など)を行うことが困難な場合が多いからです。
自社で計測できる自社サイトへ誘導し、詳細な数値を割り出すことが実際の売上に繋げる重要なポイントです。

詳しくは、 弊社の過去のBlog「Faceboookがもし突然なくなったら、あなたのいいね!はどこからもらう!?」や、「見込み客を集客する超優秀な営業マンを育てあげる仕組み」を参照してみてくださいね。

 

4.    売上げ

 

4_Monetize

まずは、自社のホームページに潜在顧客を誘導することが重要ですが、マーケティングの究極の目的は、売上げですよね。

ソーシャルメディアマーケティングが直接の売上げにつながるのか?
そこが、皆さまが一番知りたいポイントなのではないでしょうか?

ここは、まだ正確なデータが発表されていない部分ではありますが、現時点での検証結果としては、ソーシャルメディアを使って販売を促進するためには、割引、クーポンや特典を提供するという方法が効果的だとされています。
ソーシャルメディアを通じた販売が実現すると、「友だち」による口コミを広げることができるという意味で、非常に可能性を秘めた分野です。

ソーシャルメディアの真の可能性とは?
ソーシャルメディアの根底に流れるのは口コミパワー。
自分の友だちや知り合いが、その商品をどのように評価しているのかは、他人の評価とはその情報の価値がちがいます。
テレビやガイドブックで「おいしい」と言われるレストランよりも、グルメな知り合いが「おいしかったよ~」といったレストランに行ってみたいのは、今も昔も変わらないのではないでしょうか。

信頼できる人による評価を得ることの大切さは、パブリックリレーションズの世界でも、良く強調されます。
友だち同士でのネットワーク内での評価が確定すると、人気が倍々ゲーム的に広がっていく可能性を秘めたメディアです。

フェイスブックは、そのプラットフォーム上での商品販売の可能性に目をつけ、フェイスブックから他のサイトに行くことなくタイムライン上の商品を購入することを可能にする「購入する」ボタンを導入するための準備をしています。

また、多くの企業が恐れているソーシャルメディアによる炎上ですが、実はソーシャルメディアを、上手に使用して、そのようなトラブルに効率的に対応することで、逆にイメージアップにつなげることもできる優秀なツールです。

欧米でのソーシャルメディアを使った危機管理の好例に関しても、近日中にブログで紹介させていただきますね!

引用元:Entrepreneur
The Four Ms of Social Media That All Marketers Should Master
http://www.entrepreneur.com/article/237971

We tell your story to the world!!

ダイアモンドが婚約指輪になった起源は、広告業界苦肉の策だった

消費者に新しい価値を提供し、歴史を塗り替えた究極の広告

 

businessinsider.com という海外発信のBlogサイトで「14 Ads That Changed The World(世界を変えた14の広告)」という面白い記事を見つけました。
マーケティングの素晴らしいケーススタディですので、その中の2つをピックアップしてご紹介させていただきます。

広告の歴史は、1704年、ニューヨーク市にある不動産を売ろうとした人物がその広告を新聞に掲載したのが始まりであると言われています。

それから300年が過ぎ、広告はその歴史を重ね、変化を遂げてきました。

その歴史のなかでも、新しい常識や価値を提案し、伝説となった広告があります。今回は、世界を変えた広告を2点紹介します。
当たり前に思っていたことが、実は広告が始まりだったなんて、面白いですよね。

 

オレンジジュースにだって始まりがある?!

サンキストのオレンジジュース(1907年)

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起きがけにオレンジを絞り、できたてのオレンジジュースを飲む。映画にも出てきそうな、アメリカの朝食風景ですよね。

この、オレンジを絞ってジュースにする光景が大きく広まったのも、広告が始まりでした。

1900年代の始め、カリフォルニアではオレンジの収穫過多による、過剰在庫に陥り、厳しい状況でした。
消費が追いつかず売れ残ってしまう。。。
困った生産者団体は、1907年、広告界の巨匠アルバート・ラスカー氏に相談をもちかけました。

アルバート・ラスカー氏と言えば、本Blogにてシリーズでご紹介させていただいているクロード・ホプキンス氏と同時代に活躍した広告・マーケティング界の巨匠。
彼の手にかかれば売れない物はないと言われました。(ラスカー氏についても近いうち詳しく紹介させていただきますね!)

ラスカー氏は、カリフォルニア州の生産者のオレンジを「サンキスト」というひとつのブランドとしてまとめることを提案しました。
さらに、オレンジの新しい用途として、オレンジジュースを提案。
自宅でオレンジを絞って、フレッシュなオレンジジュースを飲むためのジューサーを一緒に販売することで、大きく売上げを伸ばしました。

豊富で安価なオレンジ、でもそのままでは食べる量には限界がある。
そんな消費者の心情を読み取り、売れ残ったオレンジをたたき売りして押しつけるのではなく、新たな価値を提供したのです。
キャンペーンは大成功し、食卓の歴史まで変えてしまいました。

 

ただの高級品から誰もが一度は手にいれたいと憧れる愛の証に

De Beersのダイアモンド(1947年 )

diamond_is_forever

引用元:debeers.com “The Most Iconic Slogan A Diamond is Forever”
http://www.debeers.com/culture/current-news-and-events/9108230c-8a7f-4c43-bad6-b7699374c534/a-diamond-is-forever

いまやすっかり婚約指輪の定番となったダイアモンド。
その起源を考えたことがありますか?

実はこれも広告が始まりなんです。

1938年、宝石業界はダイアモンドの販売に苦戦していました。
過去20年に渡り販売が減少しているのみならず、世界大恐慌が更なる追い討ちをかけました。

当時のダイアモンドは、お金持ちだけが所有できる宝石でした。

困り果てたダイアモンドの産出・製造企業による産業団体「De Beers」は、広告代理店N.W. Ayer社に相談を持ちかけました。
N.W. Ayer社は、ダイアモンドを一般消費者向けに再ブランディングすることにしました。

そして、1974年、歴史的なキャッチコピーが生まれました。

A Diamond is Forever
「ダイアモンドは永遠の輝き」

実は、このコピーを考案した本人たちはあまり乗り気ではなかったとされています。
とにもかくにもこのコピーでキャンペーンを立ち上げます。

このコピーにアメリカの消費者は飛びつきました。
「永遠」が「永遠の愛」と結びつけられることになり、ダイアモンドはただの高価な宝石から、一般消費者にとって一生に一度は手に入れたい愛の証と進化したのです。

ただ高いだけの宝石に、買う理由を提供することで大成功したキャッチコピーです。

 

キャッチコピーの力を最大限に利用する

20世紀の三大広告人クロード・ホプキンス氏は、「広告の役割は作り手の自己満足ではなく、相手の立場になって商品を販売することである!」と主張しています。
(弊社Blogにて、ホプキンスの著書「Scientific Advertising」を日本語訳にてお届けしております。連載Blogははこちら

今回ご紹介した二つの広告も、売れない商品を売るための苦肉の策とはいえ、消費者への押しつけではなく、全く新しい価値を提供することで成功していますよね。

グローバル展開が当たり前となった今、全世界に貴社の製品や貴社のキャッチコピーを発信していくことが求められています。
文化や言語を超えて、ターゲットとするネイティブに本当に「伝える」ためには、闇雲にただ翻訳を行えばいいわけではありません。

消費者に新しい価値があることを伝えられる、そんなキャッチコピーにローカライズしなければなりません。

貴社の素晴らしい製品、企業価値をグローバルに発信されるのであれば、是非お気軽に私、大松澤(mia@iinetto.com)までご相談ください。
ネイティブの目線から貴社の英語が不自然になっていないか、リライトのご提案を含むレポートも無料にて行わせていただいております。
こちらも合わせて、お気軽にお問い合わせください。

無料査定のお問い合わせはこちら。
http://iinetto.com/satei/

 

引用元:
Businessinsider.com “14 Ads That Changed The World”
http://www.businessinsider.com/ads-that-changed-the-world-2014-8

 

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販売に直結させたい広告は情報量が勝負!情報量と販売量は比例する

通信販売から学ぶ、広告の鉄則

 

シリーズで連載させていただいている『Scientific Advertising』ダイジェスト。

第四章で、クラウド・ホプキンス氏は、通信販売の広告を分析し、文字情報の量の大切さを力説します。

なぜ、通信販売の広告を分析したのでしょうか?

POS システムなどが存在しなかった当時、広告枠・内容と、実際に販売数を計測することができる通信販売は、費用対効果を正確に測るための数少ない貴重な方法でした。
※POSシステム・・・商品の販売情報を記録し、集計結果を在庫管理やマーケティング材料として仕様するシステム

分析の結果、枠が限られている場合、写真やイラストなどを多様に使用し、デザイン性が重視された広告より、文字情報を詰め込んだ方が、実際に注文される数が増えることがわかりました。 一字一句すべてに有効な情報を含めることが、何よりも重要なことがわかったのです。
潜在顧客が求めているものは、何を訴えているのかわからないかっこいい広告ではなくて、その商品やサービスを購入してどんなベネフィットを享受できるのかを理解できる、具体的な文章が盛り込まれている広告ということです。

 

結果をとるかプライドをとるか。プライドの代償を考える

でも、文字情報が詰め込まれている広告といわれても、ピンときませんよね。Mead Cycle Coが20世紀初頭に制作した自転車の広告を参考にしてみてください。

bicycle

白黒の紙面に文字情報がところ狭しと掲載されていますね。

もっとも美しい広告が、もっとも結果を出す広告であるとは限らないのです。もちろん、広告を出す側にも、ダサい広告をつくりたくないといプライドがある場合もあります。だけれども、制作者側のプライドは消費者に「販売」するという実績には、結びつけることはできないのです。

作り手のプライドではなく、対象とする潜在顧客が何をもとめているのかを分析し、目的を達成するための有効な手法を選択することが重要です。必要であれば、余計なプライドを捨て、結果のでる、ダサくて読みにくい広告をつくる勇気が求められます。

当時でも、ひたすら文字情報をつめこむ広告を、退屈だと言う人もいました。込み入ってごちゃごちゃしていて読みにくいという人もいました。でも、退屈で込み入って読みにくい、情報がぎっしりつまった広告に、当時の顧客は最も反応しました。

ちなみに、30年後に掲載された類似商品の広告がこちらになります。どうでしょう?

scooter

まったく同じスタイルですね。ホプキンス氏が提案する情報をつめこむ方法が有効なことを示す証拠ではないでしょうか。

もちろん、ホプキンス氏が分析しているのは、大昔の通信販売広告ですので、現在のホームページを使用し、写真をいくらでも使用することができる通信販売とは環境が異なります。それでも、見たことのない、触れない商品を買うときに、情報量が大切なのは、今も昔も変わりませんよね。

高額商品や実際に試してみなくてはわからない商品(眼鏡や靴)が、オンライン通信販売においてどのような進化を遂げているかを説明している、興味深い記事をみつけましたので、参考にしてみてくださいね。

参考サイト:『ニュートップL.』お試し・返品もOK! 進化するネット通販の顧客サービスに学ぶ

 

 

人は忘れる生き物。だからリマインダーを使用する!

「へえ、いいかも」と思う広告をみても、たいして時間がたたないうちにすっかり忘れてしまうという経験はありませんか?

優れた広告は、読者が「忘れてしまう」ことを前提に作られています。かつては、切り取れるクーポンを添付することで、読者はクーポンを切り取ることり、そのクーポンがリマインダーの役割を果たしていました(ちなみに、クーポンがもつリマインダー以外の重要な役割は前章 で説明しているので、参照してみてください。)

今の時代の情報量は当時とは比較にならないほど。忘れられる頻度もさらに高くなっていますが、リマインダーとして使用できるのはクーポンだけではありません。ホームページにウィッシュリストがあれば、気になる商品を登録できるし、フェイスブックのページを「いいね」すれば最新情報を積極的にチェックしなくてもタイムラインに流れてきます。

ちなみに、iinettoのフェイスブックページも「いいね! 」してみてください。 皆様がiinettoを忘れかけたころに、海外発の最新情報、グローバルコミュニケーションやオンラインマーケティングに関する、役立つなるほど情報をタイムラインにお届け致します。 そして、グローバルコミュケーションでプロの助けが必要になった際に、iinettoがタイムラインに表れた時こそ、わたしまでご連絡ください!

 

引用元:

Scientific Advertising

http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf

 

第四章のマインドマップ

Scientific Adverising-Ch4

 

マインドマップをご存知 ですか?

イギリスの著述家、Tony Buzan(トニー・ブザン)が提唱した思考・発想法の一つです。
頭の中で起こっていることを視覚化し、思考を整理し、発想を豊かにします。
マインドマップを描くことで、記憶力が高まる効果も得ることができます。
今回のシリーズでは全章に僕が描いたマインドマップを掲載します。

ただ、このBlogを読むだけでなく、クラウド・ホプキンス氏のバイブルを、僕のマインドマップを参考に、ご自身の中で視覚化し、想像し、連想しながら展開していってみて下さい。

そうすることで、今回の学びを実際の生活や仕事に活用できるようになります。

それでは次は第五章で!

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Facebook、LinkedIn、Amazonが、社内でのパワーポイントの使用を禁止

議論を深めるべき社内ミーティングではパワポは役に立たない!

プレゼンテーションとパワーポイントは切っても切れない関係。そう思いこんでいませんか?

実は、米国ではパワーポイントでのプレゼンテーションを好まない企業リーダーが増えてきています。
実際に、Facebook COO シェリル・サンドバーグ氏や、LinkedInのリード・ホフマン氏、AmazonのCEO ジェフ・ベゾス氏など、有名企業のリーダーが社内でのプレゼンテーションでのパワーポイントの使用を禁止しているのです。

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Amazon CEOのジェフ・ベゾス氏流の社内プレゼン

“Facebook、LinkedIn、Amazonが、社内でのパワーポイントの使用を禁止” の続きを読む

企業が強いUSPを持つべき理由

強いUSPは、従業員と顧客を魅了し、そして企業を成功へと導く

 

“1,000 songs in your pocket.”
「ポケットに1,000曲のミュージックライブラリを」

アップル社が2001年に最初のiPodを発売したときの製品のスローガンです。

1_apple
iPodの発売により、アップル社は経営の窮地から救われたといっても過言ではないでしょう。
実は、ポータブルミュージックプレイヤーはアップルのiPodが業界初ではありませんでした。
Sonyは1980年代に既にウォークマンを発売していましたし、MP3プレーヤーは少なくともiPod発売の3年前には別の会社から発売され市場に出回っていました。

しかし、なぜiPodは、発売後すぐに爆発的な売上を成せたのか。
デザイン性や機能はさることながら、何が消費者の心を魅了したのでしょうか。

その答えは、「ポケットに1,000曲のミュージックライブラリを」という強力なUSPをスローガンにしたことではないでしょうか。

製品のスローガン = USPとは限りません。
事実、多くのスローガンはUSPとはいえません。
なぜなら、多くのスローガンは広告会社によって作られたキャッチコピーであり、企業自信が考え出すUSPではないからです。

マクドナルドの事例が一番理解しやすいかと思います。
CMで良く耳にする「I’m love it」、これはマクドナルドのUSPではありませんよね。
なぜみなさんはマクドナルドに行きますか?
恐らく、マックに行けばあの味が食べれる、という保証があるからではないでしょうか。
つまり、マクドナルドが他社に負けないポイントは、全世界どこに行っても同じ味を食べれるところなのです。
「I’m love it」は、USPではありません。

なぜ多くの消費者はiPodを買ったのか。
小さくて持ち運びに便利。持っていてオシャレ。なのに、1,000曲ものミュージックライブラリになる!これですよね。
「ポケットに1,000曲のミュージックライブラリを」はスローガンでもあり、他社に負けないiPodのUSPでもあることはご理解いただけますよね?

USPとスローガンは似たようなものに見えるかも知れませんが、似て非なるものです。
ここで、もう一度以前のブログで定義したUSPについておさらいします。

USPとは、貴社が他社には絶対に負けない強み(製品やサービス)、競合他社とは相いれない製品やサービスを指します。

定義について補足すると、

・USPはスローガンではない
・USPは安易に変更するものではない。会社としてどのような存在であるか、あるいは、貴社の製品やサービスが何であるかを明示する。
・USPは消費者の求めているものであり、消費者の視点からみたWIIFM(what’s in it for me? )であること、独自性のあるベネフィット(メリット、利益)であること

アップル社の他に1000曲ものミュージックライブラリをポケットに入れて持ち歩ける製品は当時は存在していませんでした。
このスローガンは、USPはアップルのiPodにしかない独自のベネフィットです。

製品のUSPがいかに重要であるか、製品の売上に影響力があるものであるかはご理解いただけましたでしょうか?

 

それでは、企業のUSPとは何か、一緒に考えていきましょう。
そして企業が強いUSPを持つためには、どうすればよいか議論していきましょう。

経営層にとってのベネフィット

 

Fedexは自社で約650の飛行機を持っていることをご存知ですか?
参照URL:http://about.van.fedex.com/fedex_express

2_fedex

機体保有数でいえば、Fedexは世界で5番目に大きな航空会社です。
そんなにたくさんの飛行機を持っているのであれば乗客も乗せてしまえばもっと多くの利益がでるのではないか?
そう疑問に思われる方もいらっしゃると思います。

なぜ、乗せないのか。
なぜなら、これがFedexのUSPだからです。

Safe, reliable overnight delivery for your important packages.
「お客さまの大切なお荷物を、安全に、そして1日で確実にお届けします。」

これがFedexのUSPです。

そしてこのUSPを貫き通し、Fedexは運送業界で確固たる地位を確立し、トップに上り詰めました。
Fedexにより、今やあたりまえとなったovernight delivery market(荷物の翌日渡し)というシステムが構築されたのですからね。

Fedexは、USPにのっとり航空旅客市場には参入しません。
それがFedexが成功した秘訣です。

経営で大成するためには、USPとは何かを理解し、そして一つのことにフォーカスし、一つのことを完璧にやり遂げてください。

強いUSPがあれば、経営層は一つのゴールに向かってフォーカスできるのです。
USP以外の業務やポリシーについては拒否するという判断が出来るのです。

 

従業員にとってのベネフィット

 

従業員にとって、強く明確なUSPを掲げる企業に勤めることは大きなベネフィットです。

企業にUSPがあることで、従業員は経営層の意思決定を明確に理解することが出来ます。
従業員は、企業のUSPの理解の基に、自主性を持って業務を遂行することが出来るのです。
USPに納得していれば、組織の全体が一つのゴールに向かって業務に従事することが出来るのです。

Zapposの成功事例をご紹介いたします。

3_zappoos

ZapposのUSPは我々にも理解できる非常に簡単なものです。

The best customer service in the universe.
「世界一の顧客サービス」

Zapposでは販売員それぞれが独自の方法で、消費者をハッピーにさせる接客をします。
Googleで「zappos customer service」と検索すると、企業のUSPの通りのたくさんの従業員の事例をご覧いただけます。

一方で、世の中には様々なトラブルを抱える企業が数多く存在しますが、それは強いUSPを掲げていなことが一つの理由と僕は考えています。

センシティブな状況や、混沌とした状況の時でも、USPを理解している従業員(経営層)は、企業のUSPに従って一貫した行動と判断をすることが出来るものです。

 

ステークホルダーにとってのベネフィット

 

強いUSPを持つことももう一つ価値は貴社のステークホルダー(株主、ローカルコミュニティ、政府機関など)に企業のビジョンを明示できることです。
ステークホルダーが貴社のUSPを知っていれば、それに対して貴社が適正なパフォーマンスを行っているか、適切な活動を行っているかを評価できるのです。

もし貴社がUSPにマッチしない経営をしていたら、ステークホルダーは株価にその評価を反映してくるでしょう。
そして、経営層は経営方法が間違っているということに気づくことが出来るのです。

 

結論
企業が強いUSPを持つことは、製品のUSPと同等に重要であることがご理解いただけましたでしょうか。
「経営理念」や「ミッション」よりも、USPは経営層、従業員、そしてステークホルダーに対して企業が存続する目的を明示することが出来ます。

 

貴社には強いUSPはありますか?そして、貴社の製品にはこれぞというUSPはありますか?

貴社のUSP、是非僕にも教えてください。

 

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英文ドラフトはこちら!

Title: How a Powerful USP Can Guide Your Company, Your Employees, and Your Customers

“1,000 songs in your pocket.”

That was the Apple slogan for the first iPod back in 2001. The iPod was arguably the product that saved Apple from extinction, but the iPod certainly wasn’t the first portable music player. Sony created that with the Walkman in the 1980s. It wasn’t the first MP3 player, either. MP3 players had been introduced to the market at least three years before the iPod.

But it was this powerful slogan (and USP) that propelled Apple to the top of the market in short order. Obviously design and function had much to do with the popularity of the iPod…but “1,000 Songs in Your Pocket” is pretty hard to beat.

Now, not every slogan is a USP. As a matter of fact, most slogans are NOT unique selling propositions–they’re just something that the advertising agency (or the company president’s wife, etc.) thought was clever.

We discussed this earlier using McDonald’s as an example. “I’m Loving It” is neither unique nor a selling proposition. But what about “1,000 Songs in Your Pocket?” That is definitely BOTH a slogan and a USP.

You see, when a USP and a slogan are the same, then powerful things happen in your business. No one else besides Apple told the public that they could put 1,000 songs in their pocket. A unique benefit from owning the Apple iPod.

So, you see what a powerful USP can do for a product. What can a USP do for a company?

I would argue that a strong USP is vital for a company.

USP Benefits to Management

Did you know that FedEx has about 650 airplanes in its fleet (http://about.van.fedex.com/fedex_express)? By that measure, it’s the fifth largest airline in the world. So why doesn’t FedEx carry passengers? Because that’s not the FedEx USP.

Safe, reliable overnight delivery for your important packages.

That’s the FedEx USP. And by sticking to that USP, FedEx has built for itself the number one position in the overnight delivery market. As a matter of fact, FedEx created the overnight delivery market–again, based on this USP.

FedEx management doesn’t get into the passenger airline market because that is not their USP. Management can focus on doing one thing, one thing only, and one thing well, because they know their USP.

That’s what a strong USP can do for your company–it can keep managers focused on one goal and reject branching out into areas that aren’t in keeping with their USP.

USP Benefits to Employees
As an employee, working for a company that has a strong, clear USP is a major benefit.

Employees can frame management decisions in the context of the company’s USP. Employees can act with autonomy based on their understanding of their company’s USP. Employees can engage in their daily work, knowing that everyone in the organization is working toward the same goal–pursuing the company’s USP.

One example (although very rare, admittedly) is Zappos. The Nevada company’s USP is rather easy for an outsider to understand:  The best customer service in the universe.

(I’m not sure that’s how they would state it, but nevertheless that USP reflects how Zappos operates.)

Zappos prides itself on stories where customer service representatives go out of their way–on their own–to serve customers and make them happy. Just Google “zappos customer service” and you’ll find any number of examples of employees who understand the corporate USP.

On the other hand, I could point to any number of companies that got themselves into trouble–legally or ethically–because the company didn’t have a strong USP.

When faced with confusing or delicate circumstances, employees (and managers) who can point to a strong USP will consistently make better decisions than employees who work at companies that have no guiding unique selling proposition.

USP Benefits to Stakeholders

Another valuable factor for having a strong USP is that it helps your stakeholders (shareholders, local community, government agencies, etc.) buy into your company’s vision. When stakeholders know your USP, then they can evaluate your company’s performance and actions as reflected in that USP.

And when your company does something that doesn’t match that USP, your stakeholders will let you know quickly in terms of feedback and share prices.

Conclusion
You see how a strong USP can benefit a company just as much as a strong USP benefits an individual product.

Even more than “corporate vision” or “mission” (which are usually just retreaded, feel-good corpspeak), a USP offers a definite sense of purpose for corporate management, employees, and stakeholders.

Does you company have a strong USP (in addition to USPs for your products)? Let us know what your USP is.

成功者が寝る前に行う6つの習慣

超多忙でもできる!翌日の生産性を高めるための成功者の習慣と研究事例

ビジネスで成功を収めている人の多くは早起きで朝に様々な習慣を持たれている記事を最近よく目にしますね。
そんな成功者たちは朝以外にどんな習慣を持っているのか気になりませんか?
例えば、寝る直前は何をしているのでしょう?その秘密を知りたくありませんか?

米国発信のブログでそんな6つの習慣について、紹介されていましたので日本語でご紹介いたします。
次の日を更に素晴らしい一日にするために成功者はこんな習慣を実践しています。

1、    1日1時間読書をする

マイクロソフトのビルゲイツは熱心な読書家です。
彼は、毎晩就寝前に、1時間読書をします。

読書を習慣的にすることは、新しい知識を得るだけでなくストレスの軽減、記憶力の改善に役立ちます。

エセックス大学の2009年の研究によると、1日たった6分読書をするだけで68%までストレスを減らすことができることが証明されています。

そして、もう一つの大きなベネフィットがあります。
素晴らしい書物を毎晩読むことで、脳が長期的に健康でいられることが出来るのです。
読書をすることで、精神的な訓練を行っているのです。

英国では、読書による精神的刺激が、認知症になる確率を平均32%まで減少させることをが研究によって実証されています。

2. 電源を切る

ハフィントンポストの創設者として有名なアリアナ・ハフィントンは、過去に疲労から意識を失い頭を5針縫う経験をしています。
どんな忙しさだったのでしょうか。壮絶ですね。

その事件以来、彼女は「アンプラグ(電源を切る)」を推奨する布教者になったのです。

彼女は寝る前に、携帯電話を別の部屋に隠してしまうのです。

なぜそうするのか?
実は、この習慣は医学的にも効果があることが証明されています。
ハーバード大学の睡眠医学を専攻するCharles Czeisler教授によると、携帯電話の明るい光は人間の自然な眠りのリズムを壊し、我々に日中であるという錯覚を起こさせるそうです。
明るい光によって人間の脳が発信すべき眠りにつくための物質を妨げるのです。

ですから、アリアナ氏は質のよい睡眠を得るために携帯電話を別の部屋に隠してしまうのです。

3. 歩く

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消費者心理に切り込む秘策?!
最新マーケティング手法の礎となる、人間心理をついた広告の基本

リスクフリーの「お試し」で消費者の心を開く

 

人間というのは自分勝手な生き物です。つまり、消費者だって自分勝手な生き物。無理やり商品を買えと言われたって、自分の得にならなければ買いたくありません。何かを買うときには、対価を払うだけの「理由」が必要ですよね。

『Scientific Advertising』の第三章では、広告を通じて顧客の利益となるサービスを提供する大切さをホプキンス氏は語っています。もちろん、最終的に顧客の「買いたい!」を生み出すためサービスです!

 

リスク無しの低コストで、「一番欲しい情報」を提供する

顧客の「買いたい」を生み出し、行動をおこさせるための情報を提供することが大切なことは、前章 「超優秀営業マンを超える営業マンとは? 「買いたい!」を生み出す広告を作る」でも説明させていただきました。

そもそも、顧客が欲しがっている一番の情報とは何だと思いますか?値段?入手できる場所?
それもそうですが、多くの場合、商品が自分にとってどのように役立つかを判断する情報ではないでしょうか?

商品がどのように役に立つか。。。。それって使ってみて感じることが一番だと思いませんか?自分のためにどのように訳に立つかもわからない商品を買いたいと思う人はあまりいませんよね。。。

 

無料お試し、1週間無料トライアル、サンプル、割引クーポン
現在の「当たり前」の裏にある人間心理

そこで、無料お試し、サンプル、無料トライアルなどの出番です。今ではすっかりおなじみのサービスですが、その背景にある人間心理について考えたことはありますか?

未知の商品を購入することには、「損するかもしれない」といった不安がつきものです。そんな消費者に、売り手目線で「いいから買って」といっても無理な話。消費者に、リスクなく、無料(または割引価格)で、試してもらうチャンスを提供することで、買ってもいいかもと思わせる第一歩を踏み出させる心理作戦が、この無料お試し系の販売促進の始まりです。顧客に、商品を使ってみる「理由」を提供することにもつながります。

この方法に関してもホプキンス氏は、営業マンとして、自分が提供するサービスが顧客サイドにどのように写るのかを考えるように提案しています。

 

最新のマーケティング手法に応用される、価値を提供する種まき

このサンプル作戦は、「買いたい」を生むためのいわば種まき。実は、これはインバウンドマーケティングという最新のマーケティング方法の基本的な考え方でもあるのです。インバウンドマーケティングについては、弊社のブログ「見込み客を集客する超優秀な営業マンを育てあげる仕組み 」でも詳しく紹介させていただいておりますので、参考にしてみてください。

 

引用元:

Scientific Advertising

http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf

 

 

第三章のマインドマップ

Scientific_Advertising_Ch3

マインドマップをご存知 ですか?

イギリスの著述家、Tony Buzan(トニー・ブザン)が提唱した思考・発想法の一つです。
頭の中で起こっていることを視覚化し、思考を整理し、発想を豊かにします。
マインドマップを描くことで、記憶力が高まる効果も得ることができます。
今回のシリーズでは全章に僕が描いたマインドマップを掲載します。

ただ、このBlogを読むだけでなく、クラウド・ホプキンス氏のバイブルを、僕のマインドマップを参考に、ご自身の中で視覚化し、想像し、連想しながら展開していってみて下さい。

そうすることで、今回の学びを実際の生活や仕事に活用できるようになります。

それでは次は第四章で!

 

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2013年の大リーグ最優秀監督クリント・ハードル氏から学ぶ
20年越しのチームの夢を叶えた、しなやかで毅然としたリーダー論

独裁政治はもう古い?意思決定と調和を両立させる!

 

2013年、米国大リーグでは、パイレーツが21年ぶりに勝ち越し、21年ぶりのポストシーズン進出に導いた同チームのクリント・ハードル監督が最優秀監督賞に輝きました。

そんなハードル氏のリーダーシップ論がSUCCESS BLOGに掲載されていたので、日本語で紹介させていただきます。2014年のシーズンが終了した今、若干古いニュースではありますが、米国大リーグのリーダー論、そうそう古くなるものではありません。ご参考になればうれしいです。

引用元:SUCCESS BLOG

http://www.success.com/blog/8-leadership-strategies-from-baseball%E2%80%99s-manager-of-the-year

 

スポーツのリーダーシップと、企業のリーダーシップが同じ性質であるかどうか、大いに議論されるところですが、野球大リーグのトップに選ばれた監督のリーダー論にはインスパイアされるものがあります。

 

クリント・ハードル氏が実践する8のリーダーシップ論

では、ハードル氏の8つのリーダーシップ論、企業のリーダーシップ論に置き換えてご紹介します。

 

  1. リーダーシップに休日は無い?!

言葉でリードするだけにとどまらず、生き様を通じて従業員を引っ張っていくリーダー業は年中無休である。

 

  1. 従業員との信頼関係が必要不可欠である

リーダーが自分たちをより良い方向に導いてくれるという信頼がなければ、ついてくる人間はいない。

 

  1. システムを変える際には、周りの声に耳を傾ける

自分が組織すべてを理解しているとおごること無く、従業員に質問を投げかけ、その答えに耳を傾ける。従業員からのインプットの重要性もさることながら、リーダーが従業員を大切に考えていると感じさせることにも目的がある。

 

  1. リーダーは時に孤独だと覚悟する

意思決定をする際に、常に社員全員が自分に賛成する確約はない。

 

  1. 意見を聞くためのシステムを確立する

上手くいっている3つのこと、上手くいっていない3つのことを定期的に質問することで、本音を聞き出す。

 

  1. 改善点を1つ指摘するごとに、良い点を3つ指摘する

改善することができる部分は、きっちりと指摘する。しかし、上手くいっている部分も評価し、伝えることを忘れないように。

 

  1. 正直で建設的な対立は大切であることを理解する

プロ同士、意見が対立することもある。建設的な意見交換を通じて成長できる者が、真のプロフェッショナルである。

 

  1. 恐怖でのコントロールは持続しないと知る

恐怖によるコントロールは、短期的には効果があるかもしれないが、長期的な関係を築くのには有効ではない。

 

ハードル氏の、毅然と指揮を執りながらも、おごること無くメンバーを尊重する姿勢がみえるリーダー論。
もちろん、リーダーの数だけ、リーダー論は存在するとはいえ、毅然と意思決定をしながらも、メンバーの声に耳を傾け長所を生かすハードル氏のリーダー論、20年越しのチームの夢を実現させるには必須だったに違いありません。

私自身も改めてリーダーとしての心構えについて再認識する記事となりました。

 

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感性じゃない!分析とターゲティングで顧客の心をつかむ

潜在顧客を動かすユージン・M・シュワルツの「商品認知度」

 

キャッチコピーについては、何度か著名人の名言を交えてブログでご紹介させていただきましたが、ユージン・M・シュワルツ氏は、まだご紹介していなかったですね。
1950年代~60年代にアメリカで活躍し、伝説のコピーライターと言われ、伝説の絶盤書「市場の壁を打ち破るプロ広告作法」の著者でもあります。

彼は、人の心に訴えるキャッチコピーを作るための戦略の一つとして、潜在顧客をステージ別に詳しく分析することを提案しています。

少し古い記事なのですが、日本語で上手くまとめたブログ記事を見つけましたのでご紹介させていただきます。

当ブログで連載を始めた「クロード・ホプキンス氏著 『Scientific Advertising』を読み解く」の連載でも、ご説明させていただいていますが、
有効な広告を作るためには、読者・潜在顧客の立場で考えることが欠かせません。

お得感を打ち出す広告、機能のユニークさを打ち出す広告、スタイリッシュさを全面に出す広告など、発信できるメッセージは多種多様。そんななか、どんな広告が一番効率的に潜在顧客の「買いたい」を生み出すのか。。。

シュワルツ氏は、ターゲットとなる潜在顧客を「商品認知度」により5つのステージに分類し、ステージ毎に、心を動かすメッセージが異なるといっています。

 

潜在顧客を細分化し、「買いたい」を生み出すキャッチを作る

シュワルツ氏によると潜在顧客は次の5つのステージの「商品認知度」に分類されます。

  1. すでに商品のことを知っているし、欲しいと思っている。
  2. 商品のことを少しは知っているが、欲しいとは思っていない。
  3. 商品の機能を必要としているが、あなたの商品は知らない。
  4. 商品の必要性は感じているが、あなたの商品がその必要性を満たしてくれることに気づいていない。
  5. 商品を全く知らない。欲しいとも思っていないし、その必要性も感じていない。

確かに、それぞれのステージによって、潜在顧客の欲しがっている情報は違い、売り手は商品をアピールする方法をステージ別に変えた方が効果的ですよね?

 

潜在顧客を動かすキーメッセージは、ステージ毎に異なる!

たとえば、ステージ1のすでに商品を欲しいと思っている潜在顧客であれば、商品価値や特徴を示すキャッチフレーズ、またはお得感を打ち出すだけで、充分に食いついてもらえる可能性があります。でも、この方法をステージ5の商品を欲しいとも思っていない潜在顧客に使っても、的外れ感がありますよね。

ステージ3と4は似ており、実際オーバーラップします。実は、大抵の商品の潜在顧客はここに集中していると言われています。このステージの顧客は、自分のニーズは自覚しているものの、どんな商品が自分のニーズを満たすのかを知らないという状況です。その状況をくすぐるヘッドラインを作り、潜在顧客の行動を促す必要があります。

ステージ5の何も知らない潜在顧客には、商品のカテゴリーやコンセプトを提案することが必要になりますよね。

ヘッドラインは、コンテンツと顧客を結びつける重要な架け橋。見当違いなヘッドラインでは、求めている潜在顧客を惹きつけることができません。効率の悪いヘッドラインを作るために労力を使うことは、避けたいところですよね。キャッチコピーを作る前に、ターゲットとする潜在顧客がどのステージなのか、もう一度分析してみると良いかもしれません。

 

コンセプトは全く同じ!翻訳とキャッチコピー

ちなみに、オーディエンス(読み手、聴き手)を分析することが大切なのは、実は翻訳も同様なんです。言葉や国が変われば、オーディエンスは変わります。また、文書の目的によってもオーディエンスは変わります。オーディエンスが変われば求められる形式も、有効にメッセージが伝わる方法も変わってきます。翻訳する文書のキーメッセージをしっかり分析し、そのキーメッセージが一番伝わる方法で翻訳することで、より的を得た、質の高い翻訳が実現します。

例えば、原文に忠実に翻訳した英文は、書き手にとって完璧な翻訳かもしれませんが、実際に読んだり聴いたりするネイティブにとってはどうでしょうか。

英語圏の方の文章の好みや、コミュニケーションの方法、文化の背景をきちんと理解していなければ、その文章は心に届きません。
訴求力がないのです。

弊社では、いかに有益な情報にローカライズできるか、そこを最終目的としてクライアント様のグローバルコミュニケーションのサポートをさせて頂いております。

自社の海外向けメッセージ、大丈夫?と今、不安になった方はお気軽に私まで(mia@iinetto.com)、あるいは、弊社無料査定ページ(http://iinetto.com/satei/)よりご相談ください。

 

参考サイト:
MarkeZine 「「認知度」を無視したら傑作コピーも墓場行き!段階別アプローチセオリー伝授します」
http://markezine.jp/article/detail/15681

Igial Marketing Agency 「あなたのキャッチコピーがお客さんに響かない理由」
http://presentnote.com/why-your-catch-copy-doesnt-catch-prospects/

参考文献:
Breakthrough Advertising Review-Eugene Schwartz-The Most Important Lessons from the Greatest Copywriting Book

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超優秀営業マンを超える営業マンとは?
「買いたい!」を生み出す広告を作る

営業マン魂をもった広告は、顧客の心を離さない

私たちは、広告やマーケティングに莫大な時間やお金を費やしますが、究極の目的はひとつ。商品またはサービスを販売することではないでしょうか。

そう考えてみると、広告と営業マンの基本的な役割は同じであると考えられるのではないでしょうか?

『Scientific Advertising』の第二章では、広告を営業マンに置き換えて考えるようにホプキンス氏は提案しています。

何が同じで何が違う?広告と営業マン

営業マンは基本的に1対1で仕事をし、目の前にいる顧客に対し、商品やサービスを販売します。つまり、目の前のお客様に対して、最もふさわしいと考えるアプローチで営業をし、商品を販売します。

反対に広告では、1つの広告を目にする人は1人ではありません。一度に数千人以上を対象にした営業といえます。そう考えると、広告は非常に効率的な営業マンといえるのではないでしょうか。

つまり、規模は違えど、目的は同じ。広告を作成する際も、自分の目の前にいる顧客へ営業するごとく、商品に関して手短に、クリアに、説得力を持って顧客が求めている情報を説明すればいいのです。

そして、営業マンの成果を評価するように、広告の成果を評価することも大切です。

広告は非常に効率的である反面、失敗したときの痛手も大きくなります。
二流の営業マンは発信力も小さいので、ビジネスに与える影響も少ないです。しかし、二流広告の場合は、オーディエンスが数千人以上になることを考えるとビジネス全体に打撃を与えかねません。

狙いを定めて、ぶれないメッセージ発信を!

広告の対象読者は幅広く、人数も多くなります。しかし、ターゲットがぼやけて、戦略やメッセージが絞りきれないと、広告の効果は大幅に低下していまいます。

メッセージが幅広すぎて誰にも伝わらない、という事態を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか?「この広告は、営業マンが商品を売るときに役にたつか?」を考えてみるといいかもしれません。

営業マンとして、自分の目の前にいる潜在顧客を思い描き、その人に対するアプローチ方法を考えます。

そのためには、商品を使用すると考えられる人物像を具体的に思い描いてみましょう。

女性なのか、男性なのか?
仕事は?
年齢層は?
独身か既婚者か?
年収は?

対象とする人物像をクリアにすることで、戦略や伝えるべきメッセージが見えてきませんか?ここで描いた人物像に、「買いたい!」という行動を起こさせるための情報を提供する必要があります。

顧客像は広告の方向性を定める上でとても重要ですので、推測や憶測だけで作り上げず、アンケートで実際の顧客層を確認するなど、きちんと調査をすることが勧められています。

詳しくは、以前のブログ記事「顧客の心を射止めるために、アバター(Avatar)を作りませんか?」で説明させていただいているので参考にしてみてください。

真の目的を忘れない
最後に勝つのは顧客第一のアプローチ!

広告の目的は、商品を販売することですよね。
そのためには、徹底的に潜在顧客を知ることが重要であることは、ここまででご理解いただけているのではないでしょうか。

しかし、現実では、広告の作り手は、クライアント(メーカーや販売店)について非常に精通しているため、読者ではなく、クライアントを印象づける広告を作ってしまうケースが多々あります。身内にウケる広告 が、顧客の行動を促す広告ではない。ということを肝に銘じましょう。

購入者を徹底的に調査し、その立場だけに立って広告を生み出す。それが広告キャンペーンを成功させる何よりの秘訣です。

顧客が欲しいと思わないものを広告にしたところで、その広告は失敗に終わるでしょう。そしてまた、売り手の自己満足で作成された、真の営業マン魂に欠けた広告も失敗するのです。

広告づくりで迷った際には、広告をその商品を売る営業マンであると考えてみると、使用するフォントや、スタイル、長さなど、おのずと答えがでるのではないでしょうか。
時代は変わり・・・・

現在では、企業にとってホームページは無くてはならない存在です。多くの潜在顧客が、購入判断をする前にホームページで、サービスや商品、さらには企業のつての情報を確認します。
そう考えると、企業のホームページも、凄腕営業マンとしての大きな素質を備えています。
・年中無休、病気にもならず、休暇も休憩も不要!

・POSサービスなどにより、成果や効率をハッキリと目に見える形で計測可能。販売する製品とサービスに特化して、世界中でのベストプラクティスを熟知

・製品やサービスに関しての知識を完備

・顧客や潜在顧客のあらゆる質問に回答可能

・1人の顧客に気が済むまで時間を費やすことが可能

・何千もの潜在顧客に1度に対応可能

・潜在顧客に対して、効率的に一貫した情報提供やフォローアップが可能

今回ご紹介させていただいた方法論に沿って、ホームページを営業マンに置き換えてみてはいかがでしょうか?ホームページのポテンシャルが最大限に引き出され、広告よりもさらに凄腕な営業マンが生まれるかもしれません!

 

引用元:

Scientific Advertising

http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf

 

第二章のマインドマップ

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